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転生冒険者がゆく異世界冒険譚  作者: カニ玉380円
第二章・転生冒険者とゴブリンロード
26/81

『初報酬は……』

これからは2〜3日に一回投稿できたらなと思います。

「じゃあ、俺はジャイアントキャタピラーの討伐依頼の精算をしにギルドに戻る事にしよう。ソフィアの姐さん、アキラ、またな!!」


そう言って、ウィリアムは街の方へと帰っていった。


そしてウィリアムの姿が見えなくなった頃に


「さて、これからどうする?

一応、既に依頼の指定討伐数は達成してるから、今から街に帰って報酬の精算をする事もできるわよ。

でも日が落ちるにはまだ時間があるし、もうちょっと戦闘経験を積んでおくってのもありかもしれないわね。

まあ、それはアキラの体力とスタミナにまだ余裕があったらの話なんだけど…ちょっと確認してみてくれるかしら?」


「ああ、わかった。」


そう言って、俺は自分のステータス画面を確認する。


(うーむ。体感ではそんなに疲れてはいないんだけど、ステータスに書いてある体力とスタミナは結構減ってるみたいだな……)


超巨大芋虫との戦闘のせいか、体力は184/550、スタミナは116/300まで減少していた。

この体力の割合での戦闘は少し危ない気がするな…


「どうだった?」


「今、ちょうど体力が三分の一くらいだな。スタミナも同様だった。これは、戦闘訓練を続行しても問題は無さそうかな?」


「うーん……

それくらいの体力ならキャタピラー数匹程度と戦っても問題ないけど、超巨大芋虫クラスのモンスターと戦うのは流石にきついかしら…

かといって、キャタピラー数匹を倒した所で大した訓練にもならないわよね…」


やはり、全体の三分の一程度の体力はそれくらいの目安でいいのか。

そういえば、体力とかスタミナとか魔力のパラメーターって0になったらどうなるんだろうか。


(ちょうど体力の話をしてる所だし、今のうちに聞いておいた方が良さげかな。)


「なあソフィア。体力や魔力、スタミナなんかが0になったら一体どうなるんだ?」


「……体力が0になったら死ぬわ。そんなの当たり前じゃないの…魔力切れは魔法の使用ができなくなって倦怠感と常時スタミナ減少が続く、スタミナ切れは単純に動けなくなる。

…というか、ここら辺は流石に異国でも同じだと思うのだけど…」


(まあ、この世界での生理現象の一つみたいなものだろうしな…

今の質問も、『暑いところに行くとどうなるの?』って質問に『汗をかく』って答えたみたいなものか。)


「ああ、そうだな。確かに変なことを聞いたな。

でも、冒険者になったら変わったりするのかな〜って思ってさ!」


「…冒険者は職業であって、種族じゃないのよ?冒険者になったからって魔力やスタミナが切れても平気だったり、体力が0になっても生き返れるようになるわけではないの。だから、無茶な事はしないようにしなさいね。」


少し呆れ気味にソフィアが答えた。

しかし、少し考えて


「……でも、スキルや特殊ステータスの影響で体力が0になっても死ななかったり、魔力が切れても魔法が当てたり、スタミナが無くなっても走り回れたりする場合もあるにはあるわ。

と言っても、本当に稀な例だから参考にしようだなんて考えちゃダメよ?」


「なるほど…あるにはあるのか…一度、試すべきか…」


(もしかしたら転生者にはそう言ったスキルとかあるかもしれな…


……あっ。やっべ、口に出てた。)


チラッとソフィアの様子を伺うと、ジトっとした目で睨んでいる。

どうやら、俺の呟きはしっかりと聞き取られてしまっていたようだ。


「や、やだなぁ…冗談だよ。

…本当に試したりなんかしないって。」


依然としてジーっとこちらを睨みつつけるソフィア。


無言の圧は下手に怒られるよりも怖いので、なるべくやめていただきたい所だ。


「…と、とにかく!体力はまだ三分の一残ってるし、戦闘訓練の為にキャタピラーを」


咄嗟に大声で場を誤魔化そうとするが


「さっきの言葉を聞いてからそんな事を許すとでも?」


依然、ジト目でこちらを見ているソフィアが静かにそう言い放つ。



(……ですよね〜。)




〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:





ソフィアからの『ストップ』を受け、依頼を切り上げて街に帰ってきた俺達だったが


「ソフィア様、少しこちらに来ていただいてもよろしいですか?」


報酬の精算のためにギルドの受付に向かってすぐにソフィアが職員に呼び出された。


かと思えば、特に説明もないまま流れるようにどこかへと連れて行かれてしまった。


そうして、何も知らないまま受付前にポツンと取り残された俺に先ほどとは別の職員が話しかけてきた。



「ササキアキラ様、ご用件は依頼の報酬の精算でよろしいですね?」


「はい。

俺、魔物を討伐した証拠みたいなのを持ってきてないんですけど、これって大丈夫ですかね?」


「ええ、問題ありませんよ。

魔物の討伐の確認はこちらの魔道具で行いますので。」


そう言って職員が取り出したのは、淡く光る黒い球体が乗ったよくわからない機械のようなものだった。

全体像は占い師が使う水晶玉みたいな感じなのだが、よく見ると球体が少し浮いている。


「では、こちらの魔道具に手を乗せてください。」


言われるがままに、黒い球体に手を乗せる。


すると、その球体の表面に何やら文字の様なものが浮かび上がってきた。


(…………うん、読めねぇ。)


この前のステータス測定の時は日本語で書かれていたはずだが、今回はどう見ても日本語ではなかった。


きっと、この世界の言語なのだろう。


(全然わからないな…

強いて言うならアラビア語っぽい感じか?)



『言霊の加護』は有能ではあっても万能ではない。


文字は読めないと説明にも書いていたのでそれはわかっていた。



しかし、そうなると気になる事がある。



(じゃあなんで、ステータスの時は普通に日本語になってたんだ?)


似たような魔道具による文字の表示。

にもかかわらず、ステータスの方に書かれていた文字は日本語になっていた。


一体、何故なのだろう。


と、疑問に思っていると、測定装置に書かれているであろう俺の今日の成果(討伐数)を読み終わった職員が今回の依頼の報酬について話し出した。


「本日、アキラ様はキャタピラーを計18匹討伐されております。

依頼内容は10匹の討伐との事だったので、余剰分はボーナス報酬として追加されます。

ですので、()()()()()は銀貨一枚と銅貨八枚です。

内訳と致しましては、キャタピラー10匹の討伐報酬が銀貨一枚、ボーナス分で銅貨八枚となっています。

……ですが…」


「ですが?」


「本日、アキラ様は武器の貸し出しを受けており、その武器を紛失してしまっています。これの賠償金(剣の代金)を報酬から引かせていただく事となっております…なので……」


少し、悩むような表情をしてから


「今回の報酬は……銅貨一枚となります。」


申し訳なさそうに、すーっと一枚の銅貨を差し出してきた。




〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:




今回の依頼は、数ある依頼の中でも簡単な物であったとはいえ、かなり大変な物だった気がするのだが…


「銅貨一枚…これは流石に酷くないですかね…」


キャタピラーを18匹倒したのに報酬は1匹分……


あまりにも渋すぎる。


(あの時、ウィリアムに剣の回収をお願いしとけばよかったな。

まさかあの剣の弁償代で依頼報酬がほぼ無くなるとは…

あの人なら剣に纏わり付いた糸も難なく切れるだろうし。


…てか、銅貨一枚ってどれくらいの価値があるんだ?)


試しに手元の銅貨に鑑定眼を使ってみる。



・アルティア王国の銅貨

アルティア王国内で主に流通している銅貨。最も一般的に使われる貨幣である。

アルティア王国内で最も価値の低い硬貨であり、銅貨10枚で銀貨1枚分の価値となる。



(…アルティア王国、って国に居たんだな。俺。


…てか、いろいろあり過ぎて全く気になっていなかったけど、この街の名前ってなんなの?)


ソフィアのおかげで色々とうまくいき過ぎていて、そんな事(街の名前や今いる場所)すら全く知らぬまま普通に暮らせていたが、流石にもう少し周りのことを知ったほうが良さそうだ。


(せっかく時間があるんだし、情報収集がてら街の散策でもするか!)


今日はまだ日が高い。

それに、体力的な問題で依頼も受けられない為、時間は有り余っている。

ソフィアの方は重要な話をされるっぽいし、戻ってくるまでまだまだ時間がかかるだろう。




「そうと決まれば、早速行くか!」

この世界でのステータスの認識は、『あって当たり前のもの。』、『知ってて当然の常識。』と言った感じ。

明の『体力0になったらどうなるの?』という質問は、この世界の感覚では『心臓止まったらどうなるの?』と聞いてる様なもの。


ここからは後書き(補足説明)です。興味のある方だけどうぞ!


さて、本文の方で銅貨や銀貨と言った通貨が出てきました!

という事で、今回はこの世界での通貨や硬貨、それらの価値について書いていきます。


銅貨

最も価値が低い通貨。日本円で言うと500円ほど。パン一つと水一杯、果物一つ、手のひらサイズの干し肉のセットを買うのに必要となるのが銅貨一枚くらいです。


銀貨

銅貨十枚分の価値があります。日本円で言うと5000円ほど。

明が宿で食べた夕食が銀貨一枚相当ですね。

他にも


・ジャイアントキャタピラー一体の討伐報酬が銀貨十枚(後で出てくる金貨一枚分)

なお、モンスター討伐報酬は時期や状態や依頼の現場環境などに応じて変動する事があります。

・普通のポーションは一本で銀貨八枚。日本円で一本4万円相当。

といった風になっています。


金貨

銀貨十枚分の価値があります。日本円で言うと5万円ほど。

ハイポーションは一本で金貨三枚。なんと日本円で15万円相当。

こんなものをパッと渡すなんて、A級は流石っすね。

ちなみに

・ロックタートル(成体)の討伐報酬は一頭あたり金貨十枚。

・ウィリアム君の話に出てきたワイバーンは一頭あたり金貨十二枚。

・稀に発生する事があるワイバーンの変種なら二十五枚(次に出てくる白金貨一枚と金貨五枚)。


つまり、上位の冒険者達が生活に困らずに済むのはロックタートルやワイバーンと言った『かなりお金になる』モンスターを狩る事が出来るためです。


白金貨

庶民がお目にかかる事は滅多にない通貨。

一枚で金貨二十枚分の価値があります。日本円で言うと一枚100万円相当。もう色々とやばいっすね!

この白金貨を持つのは、それこそ名の知れたA級冒険者や貴族、一部の大商人くらいです。

ちなみに、ソフィアは明の宿をこの白金貨で取っています。金銭感覚が違いすぎてやばい。

参考になるかわかりませんが一応例を…


・一枚で、一流の高級宿が一ヶ月間も借りれる(食事付き)。

・アースドラゴン一頭の討伐報酬は白金貨二百五十枚だった。

・一般的なA級冒険者の年収は白金貨五十枚。

・ちなみに、ソフィアの年収は白金貨百〜百五十枚らしい。年収1億から1億5000万円とか何処の社長だよ…



聖貨

これはまず流通などしません。一枚の価値は白金貨百枚分。つまり、ソフィアの年収とほぼ同じです。

これを保有する者は極々一部の人間のみ。

というのも、この硬貨は国王によって認められた『英雄』と呼ばれる者へと送られる物であるためです。

ちなみに、聖貨はソフィアですら持っていません。

後々、この聖貨を持つ人物も出てくる予定です。



今回はこの辺で終わります。

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