『初めての交流2』
読み返して『うわっ』となった所を書き換えております。
内容が多少変わってしまい申し訳ないです…
(あぁ、まあ知ってたよ。
あくまで標的があの亀ってだけで、亀がどこにいるかまでは把握してないって事ぐらい…
でも、やっぱり確率的に考えればこうしていたほうが会える可能性が高いじゃん?
……くっそ…完全に失念してた…
割とすぐに生きてるロックタートルを見つけられて歓喜しつつ、近くの茂みに隠れて待機していたのに…
結局、日が暮れそうになるまで何も無かったよこん畜生…
そりゃそうだよな…俺が見つけた亀が次に絶対に狙われるなんてことある訳ないもんな…)
「はぁ、もう亀殺しの張本人を探すのは諦めるか…」
落胆しつつ、隠れていた茂みから離れようと
バキッ!!
「あっ」
して足元にあった木の枝を踏み折ってしまった。
やべっ、と思って顔を上げる。
さっきまで草を食んでたロックタートルがこちらを睨んでいた。
「は、…ハロ〜〜…」
(ははっ、ぼ、僕、悪い人じゃないよ〜。敵意なんてないよ〜。君に危害なんて加えないよ〜。)
だから、そんなにギロリとこちらを睨みつけないで…
『グロロロロロロ………』
(あれ?これ大丈夫だよな?
ロックタートルって穏やかな性格で危害さえ加えなきゃ大人しいんだよな?
明らかに敵意剥き出しの目でこっち見ながら近づいてきてるけど大丈夫なんだよな?)
そんな期待は
『グォォォァァァァァァアアアアァ!!!!!』
雄叫びを上げ、こちらに向かって走ってきたロックタートルによって粉々に砕かれた。
「まじかよぉぉぉぉ!!!!」
(鑑定眼!お前!!騙しやがったな!!あいつ穏やかな性格って言ってたじゃねーか!
木の枝踏んだだけでブチギレて追いかけてくる奴の何処が穏やかなんだよ!!!)
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
(やばいやばいやばい!!
今回はマジで洒落にならない!
追いつかれたらそれすなわち死な奴だ!!)
『グォォォォォォォォォォォァァァァァァアアア!!!!!!』
ロックタートルは、辺りに生えている木々をなぎ倒しながら俺を追ってきていた。
(あんな図体してる癖にあの速度はダメだろ!!
このままじゃ追いつかれるっ…てか、そのまま踏み潰される!!)
必死に逃げるが、障害物を完全無視して直進してくる5mを超える巨体にその距離をどんどん詰められていく。これはもう無理かもしれない。
「はぁっ…はぁっ…もう、スタミナが…」
『グォォォォォォァァァァァァァァアアアア!!!』
(あぁ、せっかく転生したってのにもう終わりか…
あまりにも呆気ない…)
ドンッ!!
ついに追いつかれた俺は、ロックタートルに後ろから激突されて吹き飛んだ。
〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:
ロックタートルに激突されて吹き飛んだ。
まだわかる。
その後吹っ飛んでいって、正面にあった木に激突する。
これもまだわかる。
ぶつかった木の方が折れる。ついでにロックタートルに吹き飛ばされた筈の俺が死なずに立ち上がっている。
今、ここ。
(いや、なんでそうなるんだ?
おかしいな…
少なくとも、あんなでっかい化け物に後ろから思いっきりどつかれて死なないほど丈夫な身体に産んでもらった覚えはないぞ?)
なんなら、俺がぶつかった木の方が折れていた。
それも、なかなかに太い木の幹が、だ。
「でも痛みはあるんだよな…」
刺された時の痛みほどではないが、どこかに身体をぶつけた時の鈍い痛みは感じる。
…感じるのだが、明らかにこんな程度で済む攻撃ではなかったと思う。
「そうだ、ステータスは…」
ステータス
名.佐々木 明 性.男
種族.人間 職業.無し
LV 5
体力.350/500
魔力.100/100
スタミナ.50/250
攻撃力.50
防御力.40
魔法攻撃力.25
魔法防御力.20
素早さ.85
運.10
スキル
・観察眼 LV2
・疾走 LV2
・鑑定眼 LV2
・投擲操作技術 LV3
・剣術 LV2
・回避術LV1
特殊ステータス
・異世界転生者
・言霊の加護
・地の星の民
体力は減少しているが7割残っている。
なるほど、テツの言ってた『転生すると強くなる』とはこういうことか…
「でも、あの亀に勝てる気はしないな…」
ロックタートルは俺にぶつかった事で一度動きを止めていたが、俺がまだ生きているのを確認するとこちらにまた向かってきた。
当たり前というべきか、許す気はさらさらないようだ。
(また逃げるべきか…?それとも一か八か戦ってみるか…?)
そんな葛藤をする俺を待ってくれるはずもなく、ロックタートルは近づいてくる。
しかし、俺の元までたどり着くことはなかった。
『炎の息吹』
透き通って綺麗な、だがどこか幼い女性の声が聞こえた。
直後、地獄を連想させるような巨大な炎が目の前の巨大亀を覆う。
まるで、獲物に絡みつく蛇のように、炎が纏わりついてゆく。
『グァォォオォォォォォォォォォォ……』
炎に包まれた亀は、最初は大気を揺るがすほどであった断末魔の叫び声を上げていたが…
『ォォォ………』
次第に声は小さくなっていき、ついには耳を澄ませばやっと聞こえるほどの虫の息へと変わった。
きっと、他の焼け死んでいた亀も同じように炎に包まれて召されていったのだろう。
と、眼前の巨大亀の丸焼きを呆然と眺めていると
「ねぇ、そこのあなた。」
先程聞こえた、透き通る女性の声が俺を呼んだ。
それは、目の前の巨大亀を倒した張本人にして、俺が探していたであろう人物の声だ。
恐る恐る、声の方を向く。
そこには、赤い長髪を風に靡かせた、少し大きめのローブを纏う一人の少女が立っていた。
少女が言葉を紡ぐ。
「あなたは……一体何者なのかしら?」
美しい碧の双眸で俺を見据えながら、訝しげに問いかけた。
やっと…やっと異世界の主要キャラ出せた…




