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旅の行方

サルシャ姫の旅も終わりが近いか?

「あなたでしたのね、

 こんな紙飛行機を飛ばしたのは」


「ん? ああ、それか、

 昔、はまっていたからな」


「おかげで、色々と、

 世界観が変わってしまって、

 苦労しましたわ」


「それはそれは!

 お茶を飲むかい?」


ゴブリンは森に住んでおり、

狩りや、山菜取り、木の実集めなどで、

悠々自適の生活を送ってるようだ。


「いただきますわ」


「あんた、みたところ、

 高い魔力で大層な魔族の、

 御令嬢みたいだが、

 なんでもってそんなもんに興味を?」


「これを拾ったのが私の父でして、

 ええ、父は魔王でしたから、

 読むのに意地になってしまって、

 でもあなたをみたら理由が、

 分かりましたわ」


「へっへぇー!?

 魔王様があんなもんを、

 お読みになるとは、

 ついとも知らなんだ!

 共通の趣味をもったような気分ですぜ!」


「わたしもまさかゴブリンの方が、

 ここまで本の虫におなりになるとは、

 全然、予想も尽きませんでしたわ、

 さて、と、本題ですけど」


サルシャ姫は茶器をテーブルに置くと。


「あなたから頂いた本と文面は、

 全部、燃えてススになってしまいましたの」


「それは!それは!

 気に食わなかったんですけい!?」


「いいえ、

 たまたま出火で、

 燃えてしまったんですわ、

 あれだけの量ですもの、

 燃えてしまうのは当然です」


「ああ、あれはあっしが、

 全部、ネットから製本の魔法で、

 現物としてこの世に作りだしたもんで、

 なにせパソコンだとブルーライトが、

 怖いもんで、趣味で本を作っていたら、

 いつの間にか増えに増えちまって、

 ああなったのですぜ」


「あなたも捨てるところに、

 困っていたのね?

 読んでしまったら中々、

 捨てられないのが本の定めですものね」


「ああ、ただ捨てるんじゃ勿体ない、

 どうせなら全部書籍化して、

 売ってやろうとも思いやしたけど、

 いかんせん、人間相手だと、

 ゴブリンと取引をしたがりやがらねえし、

 魔族相手だと足元をみられるっつうんで、

 ここは1つ魔法のチカラに頼っちまってね」


「おかげで豊富な人間世界の文化について、

 知ることが出来ましたわ、

 貴方には感謝しています」


「わるいね、何かと、

 で、要件はなんだい?」


「もしよろしかったら、

 わたくしの、魔王の城で働きませんこと?

 今は人手が足りなくて困っているところです、

 あなたのように色んなことを知っているものが、

 いたら、きっと助けになるはずですわ」


「そりゃあ!そりゃあ!

 あっしだって若けりゃ!

 でももう戦えねえしな、

 あ、そうだ、代わりに若いのん、

 使ってくれねえか?」


そういってゴブリンは一男から六男までを紹介すると、

さらに一女から五女まで紹介を始めた。


「こいつらはみーんな、

 あっしの子でして、

 妻は早くにいっちまいましたが、

 今も法事があると、

 駆けつけてくるってなとこで、

 もし姫さんが良いっていってくれるなら、

 魔王城でもなんでも働きましょう」


「いいわね!

 これだけの人手があったら、

 きっと魔族復興の手助けになるわ!

 ありがとうゴブリンさん!」


「いえ、いいんですって、本当に」


 ゴブリンは頭をかいて、

とにかく自分の子供たちを誇ってみせた。


 こうして紙飛行機の一件は穏便に済み、

ゴブリン一同は魔王の城に行き、

末永く仕えた。

ゴブリンって賢いイメージあります。

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