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始まりの男

長い旅になりそうですが?

 サルシャ姫は紙飛行機に残されたわずかな痕跡を、

解読魔法で照らし合わせて調査し、

紙飛行機がここまで至った経路を調べ上げた。


「まずはここか」


 お寺だった、小僧さんが掃除をしている。


「もし、もしな、そこの小僧さん」


「はい、どなたですか? お嬢様は?」


「このような紙飛行機をみませんでした!」


「あっそれは!」


小僧は、雨の降りだしそうな日に、

その紙飛行機を拾って、

一日の宿を与えたことを話した。


「そうでしたの、

 あなたが差出人ではないようね」


「ええ、お役にたちませんで」


 続いてサルシャ姫は、

馬車を飛ばして、王様のいる王城に、

立ち寄りました。


「これはこれはサルシャ姫ではないか!」


「王様、お久しぶりね、

 勇者達を任命したのは、

 本当にご苦労なことでした」


「あやつらの才能を見込んでの事じゃ!

 まさか、大魔王まで倒してしまうとはな!」

 

 世界は果てしなく広い、

とはいえど、文化が発展した今、

勇者の活躍を知らないものは少ない。


「ところでこの紙飛行機ですけど、

 ご存じなくて?」


「ふ、む、それか!

 それなら知っておるぞい!

 つまらんからベランダから捨てた!」


「そうですの、差出人ではないのね」


「もう帰るのか?

 ゆっくりしていけばよいのに」

「ええ、でも急ぎですので、

 では、これにて」


 サルシャ姫は馬車を飛ばすと、

海鳥モンスターの巣に立ち寄った。


「バタバタっ! 巣が狙いか!? 

 卵が狙いか!?」


「いえ、すみません、

 これを見たことなくて?」


「紙飛行機!?

 そういえば翼について、

 離れなかったことがあったな!」


「そうですの、残念ですわ」


 わざわざ海鳥の住む海の洞窟まで、

分け入ったこともあってか、

サルシャ姫は結構疲れていた。


「次は」


サルシャ姫は船を出して、

目的の大陸へ渡った。


「これ、そこなモンスター」

「がるる! なんだなんだ!

 お前は魔族か!?」


「わたしはサルシャ姫、

 魔王の娘ですわ」


「なんだって!知らなんだ!」


「よくってよ、

 とこでこれを見たことないかしら?」


サルシャ姫は紙飛行機をとりだすと、


「あっ知ってるそれ、

 小っちゃい時、飛ばした!」


「そうですの……

 差出人ではなさそうですわね」


 サルシャ姫は寂しそうにそういって、

モンスターに挨拶すると、次の場所へ、

旅人のキャラバンに加わって進む。


 そこは高層建築立ち並ぶ、発展した町だった。


「これほどまでに発展した町があるだなんて!

 世界とは広いものね、さて」


 サルシャ姫は詠唱すると、紙飛行機に残った痕跡から、

ひとつの事務所をあぶり出し、そこに訪れた。


「ここは?」


「あ、お客さまですか?

 わたしの事務所にようこそ!」


賢そうな男が一人、スーツ姿でいた。


「わたくし、異国で働いているものでして、

 サルシャといいますの、

 今日はわけあって……」


「コーヒーをお出ししますね」


「あ、ありがとう、

 それは?」


「エスプレッソマシンですよ」

 

 あっという間に薫り高いコーヒーの出来上がり。

「落ち着きますわ、

 これほどまでの技術、

 わたしの国にはありませんから」


「遠いところからいらしたんですね?

 で、要件はなんですか?」


「実はこれの差出人を探してまして」


「・・・・・・これは」


紙飛行機。


「そういえば、私の事務所の書類の上に、

 紙飛行機が乗っていたことがありました、

 その時は窓から捨ててしまったのですが」


「・・・・・・そう、ですの」


サルシャ姫は少しがっかりしたが、

文明の進んだ、

異国の情報を得れたことは嬉しかった。



続いて、自動車に乗せて貰って、

サルシャ姫は向かう、

紙飛行機の差出人の場所へと。


「ここ、ですの?」


そこには小さな家があった、

魔法を使って建てられているのか、

不思議な感じがした。


「間違い、無さそうですわね」

扉をノックすると、


「あいてるよ!

 誰だか知らんが入んな!」


声が響いてきた。


「あなたが!?」


そこには一匹のゴブリンがいた、

人間のような服を着て。

出会ったのは何者か?

ゴブリン?

はて?知らない種族ですな?

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