大魔王ゲート!
なかなかしつこい
大魔王!
「くそっこうなったら異世界へのゲートを開いて!」
大魔王は最後のあがきとして、
異世界へと渡るゲートに駆け出した!
「まてっくそお!」
今までの戦いでの消耗で、
体制を立て直せてない勇者達は、
大魔王に追いつくことが出来ない!
「はっはっは、最後に勝つのはこの大魔王だ!
どれ、人口100億人の世界に行って、
人間を余すことなく食い尽くしてくれようか!」
大魔王はゲートを開き切ると、
そこには科学の発展した未来の地球の姿があった!
「いざいかん! 我が望む世界へ!」
「くそ! 止めることはできないのかー!」
「ここまできて逃げられるなんて!」
「くやしいです!」
「くそー!!!!」
「マジックドレイン!」
「なっこれは!?」
大魔王の残り少ない魔力が急激に吸収され、
奪い尽くされ、巨大なゲートも閉じていく、
そこに立っていたのは。
「サルシャ姫!」
「いきてたのね!」
「まさかご無事だとは!」
「姫さん!やっちまえ!」
「爆発の力で天高く舞っていたのが、
幸いでしたわ、これであなたに、
留めがさせる!」
「おのれ! 魔王の娘の分際で!
大魔王に刃向かうかぁーーー!」
「あなたが人間無限論なんか唱えるから、
魔族が困窮し、人間が一方的に虐げられる、
世界が出来てしまったのよ、
あなた、いえ、大魔王を倒すことによって、
魔族の歴史を修正します!」
「ゆるさん、ゆるさんぞー!!!!」
大魔王は四肢に残った力を使って、
勢いよくサルシャ姫に飛びかかった! が!
「エクスプロージョン!」
「がああああああ!!!!
こんな!はずでは!!!!!」
爆発魔法の威力は今や、
魔力を失い、魔王の衣を失った、
魔王に容易に入り、これを撃滅させた!
勝利!
サルシャ姫と勇者一行は、
完全に勝利したのだ!
「やったぜ!」
「よくやったわ!」
「これで世界は!」
「救われたのか!」
勇者一行はサルシャ姫の下に集って、
勝利をたたえ合う。
「まったく派手な旅路で、
どうなることやらだったけど、
遂に大魔王を倒したわね」
「サルシャ姫がよく頑張ってくれたからな!
まさか魔王の娘がここまでやってくれるなんて!」
「わたし達の冒険もここまでやりきったなら、
きっと王様からもお咎めなしってとこね!」
「姫の挑戦が皆に勇気をもたらしたのですわ!」
「姫さんの才覚が発揮されたってことさ!」
「まあ、こういったところで、
そろそろ、レジスタンスたちにも、
伝えようかしら! わたし達の勝利を!」
「オレたちの勝利を!」
「わたしたちの勝利を!」
「姫の勝利を魔族にも!」
「オレの活躍を世界に!」
かくして勇者達は大魔王に完全に勝利して、
五人全員欠けることなく、魔族の歴史を、
修正することに成功した。
これからが魔族と人間にとって長い歴史の始まりである。
勇者たちが紡いだ、冒険が伝説となって伝わり。
世界全土に存在した悪鬼たちは皆、散逸し、
大魔王の支配から解放された魔族は皆自由だった。
自由は混沌をもたらさず、
魔族の旧体制は刷新され、
サルシャ姫の下の統治により、
各魔物も魔族も、新たな時代に入る。
魔族は急激な再教育により、
趣味を得、生涯の糧を得、
永遠の命よりも尊い人の心を学び、
無限におもわれる世界に限られた命の
尊さを取り戻したのだ。
魔界は晴れ晴れとした日がさして、
大地には実りが広がった。
サルシャ姫、
生きていてよかったね。




