大魔王の猛攻
戦い続けた先の、
大魔王である。
大魔王は今まで最大の魔力を解き放つと!
勇者達は散り散りになって吹き飛んだ!
「うっ、詠唱無しで魔力を放つなんて!」
「わたしの魔法より早いなんて!」
「防ぐ暇さえなかった!」
「くっ俺としたことが!」
「油断したのですわ!」
「ふー、貴様ら口だけか?
バハムートとベヒーモスを、
従えたと思ったら、
随分な弱さだな?」
「くく、クソー!あと一息だってのに!」
大魔王は勇者を掴みあげると、
地面に叩きつけた!
「ぐわああ!」
「勇者、そんな!?」
大魔王は魔法使いが立ちあがった瞬間に、
拳を込めて壁に叩きつけた!
「あ、ああ」
「勇者! 魔法使い! 大回復を!」
その瞬間、大魔王の肘鉄が、
僧侶のみぞおちに入った。
「ぐ、あ」
「なんなんだ、なんなんだ、
このスピードは!?」
盗賊は大魔王の動きを眼で追って、
腕を振りかぶって出される一撃、これを回避した。
「こいつ、確実に殺しにかかってきている!」
「死をも恐れぬものどもかと思えば、
なんのことはない! 小童ではないか!」
「だまれ!」
流星の双剣で切りつける盗賊だが、
大魔王の正拳突きが炸裂し、盗賊は大理石の上に吹っ飛んだ。
「圧倒的! ですわ!」
サルシャ姫は自ら爆発の魔法をまとった。
「フルチャージボムズ!」
「触れたものを爆破する、遅延型の爆発魔法か!
正体が分かれば何のことは無い! くらえ!」
大魔王は勇者をわしづかみにすると、
投げ飛ばしてサルシャ姫にぶつけた。
「くっそんな!?」
と隙が出たところを思いっきり蹴り飛ばした!
「はっ」
サルシャ姫は宙を舞う、
「文の魔王の娘め、これでもくらえ!」
「メガビート!」
放たれた衝撃波が、サルシャ姫を襲う!
「ぐーわああああああああ!!!!!」
「ゆ、勇者!?」
すんでのところで庇った勇者は、
ブスブスと音を立てて、地に叩きつけられ、
もはや息が止まっているように見えた。
「勇者!!」
「人間の希望など何度でも叩き潰してくれる!」
勇者は魔王に踏みつけられてひび割れた大理石にめり込んだ!
「勝利など、永遠に得ることの無いように踏みにじってくれる!」
めりめりと音を立てながら、勇者は更に大理石を砕いて地にめり込む、
「お前らの希望、勇気、正義、すべて無為なものだったと悟るがいいわ!」
勇者を掴みあげると、血まみれのその顔を思いっきり大地に叩きつけた!
「やめてー!!!」
サルシャ姫は勇者を助けるために、
魔法を唱えた!
爆発が魔王を襲う! が!
「爆発魔法は我には効かぬ!
キサマから始末してやろうか!?
サルシャ姫よ!」
「勇者! 無事なのね、私が守りきるわ!」
「・・・・・・サルシャ姫、無理をしないでくれ」
勇者はよろめきながらサルシャの手から離れて歩き出すと、
大魔王に向けて勇者の剣を構えなおした!
「未だ向かってくるか!
守るべきものの為か?
未だ見ぬ救いの為か?
絶望しろ、人類!
お前らに勝ち目はないのだ!」
魔王は詠唱を始めると!
「消えよ人間の希望!」
魔王城の近くに迫っていた、
レジスタンスの陣は爆発し吹き飛んだ!
「なっ! なんてことを!」
「はっはっは! 刃向かう者は皆殺しだ!」
「絶対に許さねえ!! 絶対にだ!」
勇者は怒りに我を忘れ、
無我夢中に大魔王に斬りかかるが、
一撃も当たらず、膝蹴りをうけ、
前面に突っ伏して、膝を折った。
「許さねえ! お前だけは・・・・・・」
「脆弱な人の分際でまだ戦うか!」
魔王の衣の裾を掴んで離さない勇者は、
何度も魔王に踏みつけられ、
血反吐を吐いた。
勇者、
満身創痍。




