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VS大魔王

ついに姿を現した大魔王!

「ついに追いつめたぞ大魔王!」


「来たか勇者達よ」


勇者達の前に立ちはだかるのは、

大魔王に他ならぬ!


「あなたに仕える魔王は倒したわ!」


「文の魔王の娘か!

 こしゃくな真似をしおって!」

大魔王は全身から真っ黒なオーラを発しながら、

こちらを睨みつける。


 「何故我の目的の邪魔をする!

 人間が無限に湧いている異世界は、

 存在する! その異世界とのゲートをつなげば、

 魔族だけではない、全ての民が新たな土地と、

 植民地の奴隷を得ることが出来るのだ!

 今からでも遅くはない! 考え直せ!


はい


いいえ


「おれはいいえを選ぶぜ!」

「わたしもいいえ!」

「いいえ、です! 当たり前の事」

「いいえ、だぜ、ここはな!」


「わたくしもいいえですわ、

 わたしの方が上手く統治できますもの」


「何ということだ勇者ども、

 貴様らは限りある生涯を終えたいのか?

 無限にある人間の命さえあれば、

 永久不滅の存在になれるのだぞ!」


「永久不滅とか悪の親玉の言いそうな言葉をしやがって!」


「勇者!大魔王は悪の親玉そのものだぞ!」


「何故限られた命でもがき、

 苦しみ、自らの運命をいやもて低くするのだ!

 今ならまだ無限の命を獲得して、

 全てを己の想いのままに出来る機会があるというに!」


「だまらっしゃい! 大魔王たるものがグダグダと!」

 サルシャ姫は鞭をぴしゃりとすると、

 虎でも調教するように、厳しい表情をした。


「許さぬ、許さぬ、許さぬぞー!

 お前らの人生すべて、神が土くれから、

 紡ぎだした、偽りの人生であるというに!

 なぜ分からんのか!」


「俺たちは土くれじゃないぜ!」

「そうよ血の通った人間よ!」

「神様は人間を見守っていてくださいます!」

「大魔王がなんだ! 俺は勝利する!」


「命知らず、恩知らずどもめ!

 今の今まで、放っておいたのは、

 この大魔王の恩情によるものだと、

 なぜ分からぬのか!

 我が存在しなければ勇者など存在する理由も無い!」


「勇者はいつだって現れるさ、

 たまたまお前が引き寄せただけの事!」

「そうよ、わたしたちがここで滅びたとしても、

 第二第三の勇者があなたを仕留めるわ!」

「神様が創造された世界です、

 行く末まで見守るのが私たちの役目です!」

「おまえのそういう傲慢な態度が、

 魔界の現状を悪くしていったと認めるまで、

 なんどでも切り刻んでやるぜ!」


「さあ、大魔王! わたしたちの力を受けてみなさい」


「来るというのか!?

 貴様らにそれができるというのか?!

 大魔王たる我を撃滅し、

 世を平安の大地に返ることが、

 出来るとでも思っているのか?!」


「ここで死ぬわけにはいかないんでな!

 勇者の力!」

「魔法使いの力!」

「僧侶の力!」

「盗賊の力!」

「魔王の娘の力!」


「力、力、チカラ!!

 お前らが求めてやまぬものはやはり、

 欲深いものが陥る修羅の世界ではないか!

 戦い続ける者達よ、

 いま引導を渡してやる!

 我がチカラで滅びるがいいわ!」


「うおおおおおおおおお!!!!!」


勇者達は今まで最大のオーラをまとって、

サルシャ姫のオーラも同調して、高まる。


「チカラを追い求めた結末がどんなものか、

 この大魔王に見せてみよ!!!!!」

二つのオーラがぶつかり合う!

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