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魔界での休息

連れ立ったゴーレム軍団を、

レジスタンスは戸惑いながらも、

受け入れる。

「こ、こ、こいつら本当に大丈夫なんだろうな?」

レジスタンスの代表、フンバールは山のように現れた、

ゴーレム軍団を見て、戸惑った。


「まあ変な光を発してるけど、危険じゃないよ」

勇者は前に戦ってた相手とは思えないほどフレンドリーだ。


「それより人間牧場を襲撃するって話だが」

盗賊は地図を広げた。


「ああ、ここから人間牧場に入る、そして、

 人間牧場の奴隷たちを解呪し、一気に、

 地下水道の方から逃がすんだ」

フンバールは地図に指をさして、

経路をなぞってみせる。


「じゃあ、さっそく作戦開始だ!

 善は急げってね!」


「ちょっと!?少しは休みたいんだけど」

「魔法力はそう簡単に回復しませんよ」

魔法使いと僧侶は少し、しんどそうだ。


「わたくしは魔力に余裕がありますけどね」


「そうか、じゃあ姫さん達は休みだな」

盗賊は、女性陣に配慮したが、


「ですから!わたくしも行きますって、

 いってるでしょ?」


「というより私無しでどうやって、

 解呪するんですか」


 僧侶は今回の作戦で重要な、

解呪役であると主張した。


「……それもそうか」


「あんたたちも良くやってくれたんだ、

 しばらく休んでいてくれ、

 道の準備は俺とこのゴーレムでやっておくから」

フンバールは慣れない手つきで、

ゴーレムを従わせると、

これを動かし地下水道にうながした。



「盗賊、決まったことだ、休もうぜ」

「ああ、勇者、仕方ないな」


 戦うと戦うで連戦をこなさなければならない、

勇者達にとって、魔界でやすらぎを、

得れる場所はそう多くは無かった故に、

今まさにレジスタンスのアジトで過ごす一日は、

この後の戦いに備えて休息できるまたとない機会、だが、


「物資は限られてるから、こんなものしか出せませんが」

 レジスタンスから与えられた食事はとても豪華なものではなく、

それはどれだけ魔界で人類が苦境に立たされているのかを表わす、

結果になっていた。


「ただでさえ困窮してるみたいだし、気づかいは無用だぜ!」

 勇者達は返事をし、食事をとる次の戦いに備えて、

「魔界でも野菜が育つのね、意外だったわ」

 魔法使いは魔界で育つ植物に関して興味深々である。

「地下水道の水が使えるから、

 日差しは少ないけど水耕栽培できる品種を選りすぐって、

 育てているんです」


「とっても美味しいご飯でした」

僧侶は食べ終わると、皆、食膳を片づけて、

長い睡眠をとることにした。


「おやすみなさい、勇者達」

 サルシャ姫もまた一緒である。


 簡素な部屋に吊るされたベッドがいくつかある、

そんな簡単な宿だが、それでもないよりも何倍もマシだ。


 深い眠りにつくと、夢模様、


 今まで戦ってきた敵との戦いが、

高速でおさらいされる、

強かった敵、弱かった敵、

人生で経験出来るうちで、

これでもかと多い敵、敵、敵、

すべて実力で上回ったから撃破出来た存在達である。

 勇者達が強かっただけでなく、

天の運に恵まれて勝ったことも少なくなかった、

これからもどんどん敵とたたかうことになるだろう、

勇者を阻むものはまだまだ多くいるのだから。


 おやすみなさい、明日の為に。

熟睡した次には、

人間牧場に入るという、

なんとも忙しい日々だ。

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