古の迷宮の、光の石
魔界の旅は順調だろうか?
「ここが古の迷宮か!」
古代の水道がつながる、魔界広しといえど、
そこに住んでいた旧人類の史跡が古の迷宮。
「古代人が作ったって、フンバールさんはおっしゃってました」
僧侶はレジスタンスからの情報を頼りに、
古の迷宮の封鎖された扉を開く呪文を口走った、すると。
ゴゴゴゴっと扉が開いて、
勇者達を迎え入れる準備が取れたようだった。
「これなら楽勝! みたいだな!」
「油断は大敵よ、いくら人が作った建物だからって」
「順次、進んでいきましょう!」
「途中、宝があったら、俺に開錠を任せろ」
「魔界の人間にこんな技術があったとは、ねえ」
サルシャ姫は、粘土でつくられたか、
セラミック製の人形をポンポンと叩くと。
光出した!
「な、なんですの!?」
セラミックゴーレムは光を上げて動き出すと、
とてつもない速さで、勇者達に襲い掛かる!
「もう! 姫様! 余計な事をして!」
勇者は返す刃でセラミックゴーレムに勇者の剣を打ち付けるが!
「こいつら! 丈夫だ!?」
歯が立たない! 属性も存在しない無属性物理の存在だ!
また何体も何体も即湧きして厄介だ。
「お姫様、手伝ってもらうわよ! 爆発魔法を焦点化!」
魔法使いとサルシャ姫は詠唱を始めると。
「フルバースト!」
爆風によってセラミックゴーレムは部分に分かれて粉砕された!
「この先、生き残るために我らに祝福を!」
僧侶の祝福によって能力が引き上げられ、
勇者とその仲間たちはより一層強くなった。
「これならあのゴーレムを倒せる!」
勇者は壁から湧き出してくるセラミックゴーレムに、
両手持ちで威力を高めた勇者の剣に更に光の魔法を込めて、
たたっきると、これが効を奏したのか、
セラミックゴーレムに歯が通り、真っ二つにした、が、
なおも動くセラミックゴーレムに、
「おれの秘密道具を食らいな!」
盗賊は手持ちの爆弾を内部の見えているセラミックゴーレムに、
ぶつけて、爆破した!
「こいつら爆発に弱いようだな……
お姫様、俺たちの剣に爆発属性をつけてくれ」
「よくってよ、バーストセイバー!」
剣と短剣は輝きを増して、爆発の付属効果がもたらされる!
「これでよし、掛かってきやがれ!」
セラミックゴーレムの巣に飛び行って、
数多くいる敵をどんどんとしめていく勇者達、
途中ある宝箱を盗賊が開錠して、「これは役に立ちそうだ」
アイテムの山を手に入れると、光の石があるという、
古の迷宮、最深部にまで到達した。
「ふーゴーレムどもに命を狙われた時はどうかと思ったが、
なるようになるもんだな、!?ん」
光の石を取ろうとすると、巨大なゴーレムが姿を現した、
機械仕掛けのそれは、旧時代に人類が魔王に立ち向かうために、
作りだした叡智の詰まったゴーレムらしい。
「バーストセイバーをくらえ!」
勇者の剣が作りだす爆発斬りが炸裂して、ヒビを与えるが、
あっという間に再生してしまう!
「こいつ、再生能力があるのか!?」
「勇者お姫様、僧侶一気に決めるわよ!」
バーストセイバーをさらに高めたフルバーストセイバーを、
盗賊と勇者に掛けて、その剣の輝きが増していくことによって、
余裕を持って、敵を剣の爆発斬りとともに、斬り伏せたが、
「なかなか手強いわね!? まだ動くの!」
サルシャ姫は敵がさるものであることを知ると、
遠ざかった、が、盗賊が未だ前線にいる!
「盗賊! あなたの腕力じゃ留めはさせないわよ!?」
「ちょっと見ててくれ」
そういうと盗賊は古のゴーレムの内部が見えている、
機械構造に短剣とロックピックで干渉し始めて?
「こうすると?」
古のゴーレムはたちまち大人しくなり、
人間に対して従順になった。
「ほら、光の石を持ってくるんだ」
光の石を台座から抜き取ると、
古のゴーレムはカタカタと勇者達にお辞儀をしてみせた。
「盗賊?どこでそんな技術を知ったの?」
「どうも、此処の遺跡の壁画に書いてある古代文字が、
現代文字に訳せたものでね、機械の動かし方が分かった、人間が同じ言葉を、
魔界でも使っているように、きっと同じルーツだと気づいたんだ」
盗賊の手助けもあって、
古の迷宮の壁にはめ込まれたゴーレムというゴーレムを、
味方につけて、一行はレジスタンスの下に戻っていった。
ついにゴーレムマスターにまでなってしまった、
勇者一行であった。




