道の半ばに、レジスタンス
道の魔王が吐いた言葉を書き写していたので、
勇者達は戦いの行程を追体験できており、
それはそれぞれの魔王が楽に倒せることを示唆した。
道の魔王を倒したことにより、
魔界の道が勇者達に明らかとなり、
また、他の魔王の弱点も知ることが出来た。
これは旅の行程を数倍短くすることを可能にする出来事であり、
それに加えて、魔法使いの使い魔、大怪鳥によって、
勇者一行は自由気ままに空の旅を楽しむことも出来るようになった。
「三魔王のそれぞれの領土が手に取るように分かりますわ」
魔界の領土を三分している、道の魔王領、武の魔王領、両の魔王領、
それぞれの位置が簡単に知れた。
「両の魔王領に挑む前に、レジスタンスたちに会いましょう」
勇者達は僧侶の知り合いであるレジスタンス、フンバール達に会いに行った。
「よくぞ戻ってきてくれた!
道の魔王が倒されたことはこの魔界広しと、
伝わってきたぞ!
レジスタンスたちは、活気を取り戻しており、
また、地下活動も普及してきて、
魔族に対して反旗を翻す人間の増加により、
完全に勢いづいていた。
「我々が狙うのは両の魔王が支配する人間牧場だ、
そこの人間達を解放出来たなら、一気に戦力は百倍になる」
「まあ、ここの百倍もの人たちが奴隷にされていますのね?」
僧侶は不安気に、フンバールに伺う。
「大丈夫だよ、僧侶さんの解呪の力があったら、
奴隷たちに掛けられた隷属の呪いも解けてしまうだろうから、
安心して、ここはレジスタンスと行動を共にしてくれ」
「それと俺たち気になってることがあってな」
道の魔王が自らの口述筆記で語った光の石の話である。
「どこで知ったんだ!? 両の魔王の弱点を!!」
「まあ紆余曲折あって道の魔王から訊き出したんだ」
盗賊は道の魔王の支配から解放された領地のことを思い出して、
勇者達の歩みが着々と前へ向かって進んでいることを確認した。
「光の石は古の迷宮に隠されている、手に入れたければ気を付けることだ」
レジスタンスは自らが調査した結果を勇者達に託す。
「じゃあ、光の石探索だな」
「さっそく、旅の道筋が出来たわね」
「わたし達なら、きっと手に入れられます」
「なんだったら俺の技術で取ってこようか?」
「盗賊、単独行動は危険ですわ」
サルシャ姫はなるべく早く行かなければならない行程に、
今後なっていくだろうと考え、パーティープレイを推奨した。
古の迷宮までは、
レジスタンスが活動する地下水道から繋がっていた。
道中、クラーケンとの戦いとなった。
「このタコ足野郎!」
「イカの怪物じゃなくって?丸焼きにしてやるわ!」
「皆さんに加護を! 大祝福!」
「よーし、やれるぜ!」
勇者達がクラーケンの足を切り裂き焼くと、
サルシャ姫が留めの爆発魔法でこれを吹き飛ばした。
「派手にやるー!」
「わたし達一応、隠密なのだから、あまり目立つ真似しないでよね」
「サルシャ姫様は手加減を知りませんのね」
「まったく、余計な手出しを」
「わ、わたくしだってパーティーに貢献したいのですわ」
やがて一行は古の迷宮につながる、
古い時代の水道に到達し、
レジスタンスから与えられた、
水の中を進むための装備を身に着けて、
奥へ、奥へと突き進むのだった。
さて古の迷宮には何が眠っているのか?
勇者達は深く入り込んでいく。




