殺戮の勇者、武の魔王を屠る。
飽きてきたのか?どうなのか?
道の魔王は自らの口伝を、
サルシャ姫に筆記させていた。
「さて続けましょうか、姫の小説を」
「小説を」
姫は道の魔王の言うとおり執筆を続ける、
沢山の敵がいました、魔族、人間族、魔物、魔獣、
勇者達の道を邪魔するものはいくらでも殺して進む、
それが勇者道でしたから、どんどんと殺していきます。
順調でした、仲間全員生きたまま、
道中死にそうになった時はこれを回復する術を得て、
確実に勇者たちは、勝利を重ねていったのです。
このことに武の魔王は、怒りを覚えました。
「あまりにも進行が早いではないか!
これも、異界の神の差し金なのか?」
と、ですが、武の魔王は一度も負けたことがありません、
勝利を重ねるうちに何だってできるようになったので、
武の魔王は百の武器を同時に操って戦える究極の戦闘スタイルを持っていましたから、
誰もかなわないのです。
勇者達は道中、
神にも畏れられる魔獣ベヒーモスと出会い、
これを手痛い一撃で屠りました。
また勇者たちは、
魔界で大魔王さえも畏れるという、
魔龍バハムートをバラバラに切り刻むと、
魔法使いが焼き尽くしてしまいました。
これにはさすがの武の魔王も畏れました、
しかし、「我の強さには秘密がある、その秘密があれば、百戦負けることは無い!」
武の魔王の秘密、それは、
彼が持つ流星の双剣が弱点だということでしたが、
それは宝物庫深くに隠してしまっていたので、
まず見抜かれることはないと考えていたのです。
そして、勇者達がついに武の魔王の城にたどり着きました、
「ついに年貢のおさめどきだぜ!」
「あなたの命運も尽きたわ!武の魔王!」
「神はあなたに鉄槌を下します!」
「俺のスピードについてこれるかな?」
「勇者どもめ! 我がチカラの前で消え失せるがいい!」
武の魔王は百の武器を操ると、
勇者にめがけてこれを操って戦いを始めた。
長い長い戦いだったが、
勇者達は異変に気付いた、
「こいつ! 無敵なのでは!?」
「はははは!勇者よ、私は最強の力を手に入れた!
お前らごときには敗れんぞ!」
「もしかして、おまえ、これに弱くないか?」
盗賊は流星の双剣を構えると、
「何故それを持っている!
わたしの唯一の弱点を!?」
「あんまりにも大層な宝物庫があったもんでな、
単独行動で手に入れたんだ」
「クククソー!
こんなはずでは!」
盗賊は流星の双剣を構えて、
強力な多段連続攻撃で武の魔王を倒してしまった。
「ググググワー!これまでか!」
勝利した勇者一行は勢いを増してそのまま、
大魔王殿に突入した!
「大魔王覚悟!」
勇者達は大魔王に一撃を加えると、
とどめを刺してしまいました!
「よし勝ったぞ勝ったんだ!
だが、まだ生きてる魔王がいるな!」
勇者達はそう言うと、
道の魔王のほうへ向かって歩き出しました。
魔族を殺戮しながら。
残るは道の魔王!




