殺戮の勇者、両の魔王を屠る。
サルシャ姫、書きます。
「さあ始めましょうか! サルシャ様の小説を!」
勇者達は姫がいなくなったことに落胆したが、
すぐにはっとして戦う意志を取り戻した!
「そうだ! 魔王を倒さなくては!」
「そうよ! 魔王を退治しなくては!」
「わたしたちは魔王を倒すために来たんだから!」
「やってやるとも! 魔王め!」
道の魔王を倒すために決意を新たにした勇者達、
しかし、その道のりは楽ではありません、
先に三魔王のうちの両の魔王と、武の魔王を倒さなくては、
道の魔王のもとにたどり着けないのですから、
「でもめげない俺たちだぜ!」
勇者達は途中にいる魔物という魔物を切り払って進みましたが、
それが道の魔王にとって宿敵である魔物であることに気づきません、
孤独な魔界で彼らは完全に狂気に駆られていました。
「みて! 魔族の村を見つけたわ!」
「魔法使い! 焼き払っちまえ!」
魔族の村と知ると、老若男女を問わず皆殺しにしました。
また、途中で人間奴隷を操る悪い魔族の奴隷商人を見つけたので、
「くそっ人間が襲ってくるなんて!」
「でも仕方ないわ! やらないとこっちがやられる!」
「神様もお許しになるでしょう!」
奴隷も奴隷商人も皆殺しにしました。人間とは恐ろしいものです。
「まだ殺したりないぜ!魔族ども!」
そこで魔族の貴族を襲うことにしました。
まあ、あの貴族は道の魔王にとっては目の上のたんこぶだったのですが、
貴族の家を襲うと、そこにいるメイドや執事を主人の前で惨殺し、
「娘だけは、娘だけは助けてくれ!」
そういう親の前で娘を切り殺しました。
「・・・・・・」
「どうしました姫様?
あくまで、小説の中で起きた出来事ですよ?
同族は死んでしまったりはしないのです、
むしろよく描けていると思いますよ、
勇者の残虐さがね」
「勇者の残虐さ」
さあて魔族の貴族の家を百軒ほど訪問し、
皆殺しにしたところで、ようやく勇者は正気を取り戻しました。
「おれたちはなんてことを!」
「サルシャ姫!やめて!」
「このままでは!わたしたちは」
「くそっ!いいなりのままかぁ!」
そう勇者達の怒りは魔王に対してさらに燃え盛ったのです、
大魔王に対していやおうも増してゴウゴウと燃え盛ったのです。
復讐の牙を研ぐ獣と化した、勇者達は、
より強い敵を見つけてはこれを殺し、
見つけ次第、魔界の闇に挑みました。
その勇者を見てレジスタンスは、
「みるんだ! 勇者の再来だ!」
と称賛して喜び、勇者と共に魔族惨殺の道を歩みます。
敵対するは両の魔王、
両の魔王は女の面と男の面がそれぞれ表と裏でくっついた、
両性具有の魔族の王、勇者達の猛進を知って、
「ついに、我が宿敵が現れたったか!」と言い放った、
そして、
「我は絶対に負けん、我がチカラには秘密がある!」と、
そうです両の魔王は光の石の加護が無ければ倒せません、
そこで密かに両の魔王の弱点を知って取った。
レジスタンスたちは光の石を手に入れて勇者達に渡しました。
「ありがとう!これがあれば勝てるんだな!」
レジスタンスたちは両の魔王の軍勢に皆殺しにされてしまいましたが、
それでも両の魔王は光の石の加護がある勇者達にはかないません。
「そんな馬鹿な、貴様ら、それをどうやって手に入れた!」
「レジスタンスたちが探してくれた!
お前を倒すためになー!!!!!!」
勇者の剣、魔法使いの魔法、僧侶の祝福、盗賊の素早い身のこなしを駆使して、
両の魔王は倒されました。
「ふふふ、いい調子ですぞ、サルシャ姫」
まだ続くのか!?




