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サルシャ姫の魔界冒険

サルシャ姫の魔界冒険、

なるか?

サルシャ姫は夜まで歩きとおして、

目印になる場所を探していたが、

「魔界の地理は頭に入っているのですけど、

 どうも話し相手がいないと迷いますわね」


っと、敵の気配が。


「わたしとしたことがぬかりましたわ」


「そこな娘は魔族でもそうとう格式高いものと、

 見受けられる! 御命頂戴!!!」

「そうやすやすと渡せますか! ボムズフレア!」

サルシャ姫は一つ目の巨人、サイクロプスに決闘を、

挑まれて、開戦早々に爆発魔法を叩き込んで倒した。


「ふーっ次はどなたですの?」


どうやらサルシャ姫は魔力を隠すつもりは早々なく、

自らの目的の一つが隠密であることを忘れて、

戦いの血に目覚めてしまったようで、


「セントール! 押して参る!」

鎧姿の半人半馬、体躯は巨人ほどではないが屈強、

そんな槍を構えた相手が、姫めがけて素早く突進を仕掛けてくる。


「ボムズフレア!」

二人が交差した一瞬のすきに爆発魔法を叩き込んで、

セントールを黙らせた!


「すばらしい!逸材だ!こんな魔族がまだ、

 この魔界にいたとはな!」


「あなたは?」


「魔界男爵ボルケールともうします!

 さあもっと楽しませてください!」


ボルケールがパンパン手を叩くと、

たちまち辺りに魔族の兵士が溢れかえり、

姫の首をあげようと向かってきた!


「貴女を剥製にしたいのですよ!

 お命貰い受けます!」


「結構な趣味をお持ちね!

 でも雑兵では相手にならないわ!」


「エクスプロージョン!」


爆風が辺りを包み込むと、

一瞬のうちに魔族の兵士たちは崩れ去った。


「もっと手ごたえのある奴はいないのかしら?

 ボルケール?」


「おお、おお! きたまえ黒騎士!」

黒い甲冑の巨人が己の身の丈はありそうな両刃の剣を持って、

立ち上がって現れた!

「彼は歴戦の剣闘士! 数々の戦功をあげた存在ですぞ!」


「確かに高い魔力を持ってるようね! どれ!」


「ボムズフレア!」


強大な爆発が黒騎士を包み込むが、微動だにしない!


「爆発に適応能力がある!?」


「ははは! 黒騎士の鎧は魔法耐性がありますからな!」


黒騎士は大ぶりの剣を振るうと、

一撃で斬り伏せようとしてきた!


「危うい! でもそれだけなら!」

剣での攻撃をすんでのところで、

幾度も躱しながら、

サルシャ姫は攻撃の機会をうかがう!


「魔法をぶつけるつもりですかな?!無理ですな!

 魔法攻撃は甲冑が凌いでしまいますぞ!」

ボルケールは高笑いをしながら、黒騎士に攻めるように促した。


「ならば!」

サルシャ姫はむちを取りだした!


「鞭などが甲冑に通用するとでも!?」

黒騎士の攻める手はやまない!

がっ!


「スネークショット!」


ヘビのようにしなる鞭が、黒騎士の甲冑に絡みついたようだ!


「無駄な事を、!?」


「甲冑に効かないのでしたら、

 その隙間から魔法を叩き込んで差し上げますわ!」


鞭に伝わって魔力が甲冑の隙間に入り込む!


「ダークプラズマ!」


黒い稲光が黒騎士から発して!

たちまち閃光が鎧の隙間からあふれ出す!


「な、なんと!」


黒騎士はぶすぶすと音を立てて、

甲冑が膝をつきそのまま地に崩れ落ちた。


「ふーなかなかの相手でしたわ、残るはあなただけですわね」


「ははははははあー!ではお見せ致しましょう我が本性を!」


魔界男爵ボルケールは変身をすると、

みるみるうちに巨大化して膨れ上がり、

巨大な赤竜となって、空に飛びあがった!


「これこそ我が真の姿! これであなたにとどめを刺しましょうぞ!」


「ふーしゃらくさい!」


辺りにはボルケールの手下がまだ千は数えるほどいたこともあって、

ここで一つ、狼煙の爆発魔法を上げることにしたサルシャ姫は、


「ボルケール達まとめて吹き飛ばしますわ!

 くらえ!」




「フルエクスプロージョン!!」




姫の魔力全てを込めた爆発は!

辺りにドーム状の爆熱を巻き上げ、

岩石を蒸発させて、空高く爆風を巻き上げた!!


「なっなんとこんな魔力が!

 まだ残っていたとはー!!!!」


魔王の娘、サルシャ姫の魔力によって、

魔界公爵ボルケールは閃光のなかで蒸発した!


そしてその爆熱は、

遠く勇者達に確実に届く光であった。

結局、

戦ってばっかりでしたね。

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