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盗賊の魔界冒険

素早い盗賊にとっては、

魔界もなんのその!なようです。

「あんまり向いてないんだがな、こういうの!」

突然現れたヒュドラを前にして、盗賊は、

戦闘を始めた。

「どれくらいオレの腕が通用するか、勝負だ!」


ヒュドラは相当にレベルの高い相手だ、

盗賊も短剣に力を込めて、

何本の竜の首を持つこのヒュドラの首を、

一本、また一本と切り結ぶが、

すぐさまヒュドラの首は再生して、

続々、生えてくる。


「なるほど!

 確かヒュドラを倒すには!」


一本が二本、二本が三本になる、

ヒュドラの首の特性を知ったならば、

それが生えないように。


「こうする!」

盗賊は松明に火をつけ、

素早く短剣で斬り落としたヒュドラの首に、

じゅうっと焼焦げる音がするように松明を当てて、

また首を切り落としては切り口に松明を当ててと、

繰り返していくと、

とうとう、ヒュドラの勢いは収まって、

そのまま胴からどたっと倒れて死んだ。


「さて、情報収集といきますか」

盗賊は素早く、魔族に扮すると、

近くにあった魔族の村に立ち入った。


「最近、調子はどうです?」

「おお、旅のお方か、

 そうですな、人間奴隷がおらんようになって、

 最近は働き手が減ってしまいおった、

 両の魔王様が働き手を増やすために、

 異世界召喚じゃったかな? に

 手を出し始めたらしいがのお」

「ほーん、なるほど?」


ある程度訊き出すと、大体の事が分かってきた。


「今の魔界は人手不足で労働力が足りて無くて、

 よそから連れてきた人間を働かせてる所か、

 まあ、人間の姿のままでも奴隷として、

 存在できるってことだから悪くは無いかもだな」


「あとは両の魔王様は、どうやら大魔王様に、

 懇願なさって、人間まみれの異世界に、

 近い将来、出向くための巨大なゲートを、

 建設されてるそうでな、

 余計に人手不足が深刻なんじゃよ」


「……奴隷に巨大な建築か、

 どこの世界でも同じようなことをしやがる、

 まあこのままほおっておく手は無さそうだが」


「お前さん、気はよさそうじゃな、

 これを持っていきなさい」


そういうと魔族の村の村長から、

旅の一式を揃えたものを託された、


「悪いぜ、だが有難く頂くことにしよう」

(魔族でも人の良い奴らはいたもんだな)


盗賊は足早に村を後にすると、

魔物に遭遇しないように隠れて避けながら、

辺りが見張らせる丘にたどり着いた。


「姫様の言い分じゃ、

 それぞれそう遠くないところに、

 転送されるらしいが、どうかな?」


盗賊の七つ道具の一つ、

双眼鏡を使って、辺りを見回す。


「一日張ってみるか、

 何か分かるかもしれない」


盗賊は手早く野営の準備をすますと、

カモフラージュのための木々の枝を集め、

自然の中に隠れて、全体を見回せる場所を整えた。


「まっ一番心配なのは勇者か、

 あいつが一番消耗が激しそうだしな、

 他は・・・・・・僧侶は大丈夫だろうか?」


盗賊からすると僧侶は無防備すぎた、

僧院で修行した経験から俗世のしがらみを、

あまり知らずに育った正直者であるゆえに、

魔族のたくらみを含んだ魔界の土地柄に、

あまり適さないのではないかと心配だったからだ。


「はやく知らせてくれよ、

 姫様とやら、と言ってもな」


ここまでの事は姫の筋書き通りかもしれない、

一度、姫のことで話し合う必要があるだろう、


「――――――機会はすぐ訪れるといいが」

さて、次はサルシャ姫の番だが?

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