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大魔王崇拝

大魔王と魔王の違いって、

なんなんでしょうね?

大魔王、魔族の魔力の根源を担うものにして、

あらゆる神々と拮抗する力を持った存在。

今はその存在に祈りを捧げる時。

他ならぬ裏切り者に制裁を加えるために、


「大魔王様万歳!」


魔族の一派は大魔王の像に対して跪くと、

そのまま地に伏して、額を地につけ祈りを捧げた。


「大魔王様は今もこの地上が、

 魔族の手中に入ることを望み、

 確実にこの大地に踏み入ることを、

 進めておられる!」


大魔王に、その眷属、四大魔王が存在したが、

魔王派閥に入らない大魔王派は、

直接魔界で大魔王の支配下にあるものと、

人間界で大魔王を崇拝するものに大別された。


今は人間界での大魔王派閥の話である。

彼らは、欲していた、大魔王の力を。

彼らは、渇望していた、大魔王の存在を。


一にもはやく大魔王が来たることを望んでいた。


だがそれを拒むものがあった。


「文の魔王!かの王は大魔王様の言いつけを破り!

 人間と和平を勝手に結んだ! それだけでは飽き足らず!

 権力の座にあって、一方的な魔族粛清をはかり、

 大魔王様を仇なす働きまで始めおった!」


絶対に許されるものではないと、一同は賛同した。


「今日この日を持って、

 奴らの治世を終わらせる時が来た!

 我々は蜂起する!

 他ならぬ、大魔王様の加護の下に!」


大魔王の像に高らかに生贄の供物が捧げられると、

それは煙となって消えた。


「大魔王様万歳!」


それは魔王城城下の町にある地下水道の一角の広間で、

行われていた。

彼らは、一斉に駆け出す、

魔王城に向かって!


「魔王とその娘、そして勇者どもをイケニエに捧げるのだ!」

「奴らの死を持って、全ての魔族は!大魔王様の元に回帰する!」

「ゆくぞ! 皆の衆! 死を恐れるな! 大魔王様は共に在る!」


黒いローブの一隊が今、

確実に魔王城に突き進むとき、


「なんだあの一団は?! テロリストか!?」

番兵は連絡を取り、蜂起した敵の存在を、

高らかに辺りに知らせる。

「敵襲ー!! 敵襲ー!!」


魔王軍が到着すると、各地で爆発が起きた!


「なんだ、奴らは!! 自爆したぞ!?」


「危険だ! 一塊にならずに、

 散り散りに敵を警戒しろ!」


「侵入されました!」


「なんだと!?」


魔王城は四天王の間まで入りこんだ、

黒いローブの一団。


「知っているぞ!四天王が大魔王様討伐を企て、

 その手引きをしていることを!!」

「おおっ四天王め!地獄に送ってやる!」

「おおー!!!!」


集団は四天王に向かって走りだした。


カラバルバは斧でむざむざと殺し、

ロカンカンは槍でみなみな突き殺し、

ジゼルファの矢が敵対者をすべて貫き、

ジャンドヒの剣でバラバラにされた、


「つっつよすぎる」


「お前らが弱すぎるだけだ、

 よくもまあ、そんな体で、

 魔王様に刃向かおうとしたものだ」


「くそっ!」


短い詠唱を始める肢体を切られた魔族は、

自爆! ? 出来ない!


「ここ四天王の間では我らの魔法が、

 なにもかも上位に属する故に」

「他の詠唱を完全に防ぎきること、

 容易である」

「自爆などさせん、皆殺しだ」

「もっとましな生き物に生まれ変わるんだな」


勇者達が目を覚ます頃には、

一連の騒動は完全に収束した。

四天王も働きます。

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