VS四天王!
結局戦うことになっちゃうんだからもう!
カラバルバは勇者を、
ロカンカンは僧侶を、
ジゼルファは魔法使いを、
ジャンドヒは盗賊を、
それぞれを相手にし、
こちらのコンビネーションプレイを削ぐつもりだ。
「思い通りに!」
「いかない!」
サルシャ姫はその様子を見て、
「勇者!盗賊! 腰が引けてますわ!
ちゃっちゃと勝ってしまいなさい!」
「無茶を言う!」
勇者はカラバルバの両手で振り下ろした斧を弾いて、
僧侶は結界でロカンカンの持つ槍の進路を塞いで、
魔法使いは炎でジゼルファの弓から放った、
いくつもの矢を焼き払って、
盗賊は軽やかなステップでジャンドヒの剣を翻弄した、
「順調、順調!」
サルシャ姫は満足そうにしていた。
「こいつら個性が無いっていうか、
全員そっくりさんだな!」
勇者は若干相手の斧の攻めが弱まった時にそうつぶやいた。
「四人兄弟なのかしら?それとも四つ子!?」
魔法使いは自ら炎をまとって防御姿勢を取り、
相手の矢を完全にシャットアウトした。
「わたし攻撃は向いてなくて!!ピンチです!」
僧侶は防戦一方で槍で押され気味だ、
「僧侶と魔法使いは交代したほうが
よさそうだな! よしっ!!」
盗賊は剣の攻めを掻い潜って、
僧侶と魔法使いに一時的に合流し、
戦う相手を今一度変えた。
カラバルバは斧を持つ、
ロカンカンは槍を持つ
ジゼルファは弓を持つ、
ジャンドヒは剣を持つ、
それぞれ異なった武器で攻められると、
なかなかに手強い。
「勇者の剣だから凌ぎ切れるが、
ふつうの剣だったら叩きおられてるだろう!」
勇者は両手持ちでカラバルバの斧の攻めを回避し、
これを受け流す。
「魔法の飛距離と槍の距離じゃあ戦いにくいわね!」
魔法使いは飛脚の魔法でステップを踏みながら槍の攻めを回避し、
詠唱を繰り返して炎の矢を雨あられとロカンカンに浴びせた。
「彼らは丈夫です! わたしのモーニングスターが効きません!」
僧侶は鉄球のついた杖をぶんぶん振り回して、
矢を弾きながら、伸びる鎖でジゼルファに鉄球をお見舞いするが、
ダメージは少ないようだ。
「このジャンドヒってやつは、腕は確かだぜ!」
盗賊の身のこなしについてこれる剣の猛追は、
ジャンドヒお得意の連続攻撃から入って、
全てかわし斬る頃には、少しずつ正確に、
着々と、盗賊の間合いを詰めていっていた。
「じれったいわね!」
サルシャ姫は戦いに加わらなかったので、
彼らを眺めるのみで内心ハラハラしている。
カラバルバ、
「かくなる上は我が斧の秘技で!」
ロカンカン
「我が槍の妙技で!」
ジゼルファ、
「我が弓の絶技で!」
ジャンドヒ、
「我が剣の技で!」
四天王はそれぞれ必殺の構えをとると、
「デスクラッシュ!」
「フルチャージ!」
「バードスレイヤー!」
「ソードダンス!」
勇者達にはなった!
「くっ!」
「えっ?」
「わっ!」
「くそっ!」
防御に徹する一方で弾き飛ばされる勇者達!
「「「「とどめだ!」」」」
四天王は落下点に猛進し!
四つの線となって激突する!?
「エクスプロージョン!」
爆発が辺りを覆った!
「な、なにが?!」
「さ、サルシャ姫?」
「た、助かった!!」
「のか?」
「あなたたち!情けなくて見ていられないわ!
私も手伝ってあげるから、早く武器を構えなさい!」
サルシャ姫は鞭で地面を打つと、そう言い放った。
「おっおう」
(ルール無視かよ)
「え、ええ」
(これってまずいんじゃ?)
「は、はい」
(姫様、大丈夫かしら?)
「・・・・・・うーん」
(これは考えものだが?)
カラバルバ、「舐めた真似をしてくれましたね」
ロカンカン、「今が最高に盛り上がっていたところで」
ジゼルファ、「どうやら死にたいらしいですね」
ジャンドヒ、「もーゆるさないんだからな!」
爆炎は煙幕にかわり、シルエットで現れた四天王はひとまとまりに、
構えをとって、それぞれ違ったジェスチャーで身構えている。
「皆の者!
敵の攻撃に備えて、
こちらも陣形を立て直すわよ!」
勇者チーム、
サルシャ姫指揮の下、第二戦の火ぶたが切って落とされた!
続いた……。




