表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/75

砂丘

勇者一行から目をずらして、

どこか遠くを想ってみれば、

どうなるでしょうか?

はー死にそー、

死にそうになると人って変わるものなはずで、

極限状態が精神にもたらす負荷をどうやって分散するのか、

見ものにしてる輩もいるぐらいですから、酷いもんです。


勇者一行の場合どうでしょうか?

マサシンドに対する怒りによって我を忘れて突き進む、

ということが出来てるようですが、

流砂にのまれて臨死体験を終えた後の身の上です。

慎重にならざるを得ない。


サルシャ姫は未だ死の恐怖を知りません、

なので彼女が死にそうになると、どう変わるのかが?

まったくもって未知数です。


死というものを体感した時、人はより生に執着するようになります。

それはそれで厳しいものがありますが、

それでも生きていたいと思うものですから仕方ありません。


膨大な量の砂と、うずたかく積もった砂丘を見て何を想うかは自由、

なれどその砂を食むような思いをして、

なおも進むことが出来る、

胆力を持ち合わせているのが人なのでしょうか?


人はそんなに強くなれるのでしょうか?


それでも僕らの勇者一行は、

砂漠のリッチ、マサシンドに挑むため、

そしてサルシャ姫を助け出すために、

必死懸命にさ迷い歩き続けます。


先に何が待ち受けてるかも分からないのに。


真に強い意志を持てていることで勇者と呼ばれます、

でも知っています。

そんなに強くなってどうするの?

強くなることだけが生きる術なの?

本当は弱くっちゃだめなの?


弱者にとって果てしなく生きづらい社会において、

強者適正の社会が紡がれつつあるんじゃないか?


弱いことにかまけて何が悪いんだろう?

あまり戦いに長けないサルシャ姫でさえ強い、

サルシャ姫なら彼女の能力でチートしてればいいはずが、

それをしません、勇者と同じ目線で冒険をしています。


強者として能力を使わない選択を得、

これを基本として前に進もうとする。


弱者にとっては全然、分からないことです。


弱者は別にスーパーマンになりたいわけじゃない、

弱者であると周りに認めてほしいのです。


庇護の対象であると保護を求めたいのです。


だからあなたが弱った時も、

強者であることよりも弱者であることが貴重ですし、

あなたは弱いと自分を認めることから始めるのが、

どちらにしても一番なのです。


勇者一行と冒険を続けることで、

強くなれたような気持ちにはなれますが、

勇者一行とは絶対的に隔絶された、

弱さを人は持っています。


弱いのですから、勇者達に守られるわけです、

人はそんなに強くなれたりしません。

急に強くなることはもちろんありません、

いつだって弱者です。

周りの人に支えられて生きています。


それを想う度に私たちは謙虚になります、

勇者にはなれない私たちは、

彼らの冒険が類い稀なものだと悟ることが出来ます。


いくらゲームで勇者を操っても、

自分は強いわけではないですから、

そこに全てはありません。


いつまでたっても未熟で弱体化した自己が、

ちらついて見えて、それは存在し続けます。


人は弱い生きものです、弱い弱い生きものです。

特にこうやって執筆をつづける時、

その弱さを露呈して周りのことを忘れて、

没入することで、本当に弱くなってしまっている。


生きたいと望むことさえ執筆の中に食われてしまってる。


砂漠の砂丘に想いを馳せて思うのです、

無限の言語の砂の前には、

勇者達は蟻のように進むしかないのだと。


人は蟻よりも弱い生きものです、

自分から望まなければ自然に回帰出来ない脆い生きものです。


弱いからこそ、人で在り続けます。


強くなってしまったら、

僕は今ここで、

執筆なんてしてないかもしれない。


それはそれで苦悩です。


リッチのマサシンドは死を操る敵です、

死に関して知り尽くしているといっても、

過言ではないでしょう。

 そんな敵を相手にして、

どう戦い抜くのでしょうか?


砂漠の砂は無限に広がってるようにも、

思えます。

結局また冒険に戻ってしまいますが、

それでも疲れることは必定と、

私たちの旅は急激には進めません。

弱さを互いに認め合うことで、

出来ない部分を補うしかないのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ