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暴虐竜グロンベルグ

ドラゴン退治は大変そうですよね。

暴虐竜グロンベルグのいる場所に行くために、

「これに乗るのよ」

「まじかよ」

飛竜で行くことにした。

飛竜とは翼の大きなドラゴンのこと。

空を飛ぶには丁度良く、

行きたいところにひとっ飛びだ。

全部で人数分ある。


「さすが魔王領ね、

 人が乗るには勇気がいるわ」


「高いところは苦手かしら、ふふふ」


サルシャ姫は小さい頃に乗ったことがあるので余裕だ。


さてついた、

暴虐竜グロンベルグの根城に。


「道中、皆大丈夫だったかしら?」


「おれは勇者だけど、無事だった」

「わたし魔法使いだけど、帽子飛ばされかけた」

「っわたし僧侶だけど、一瞬食べられかけた」

「おれは盗賊、曲乗りしてたぜ」

「わたしサルシャ姫だけど、余裕だったわね」


「っつ、あんたも俺らパーティーだったな」

「そうよ、ふふふふ」


暴虐竜グロンベルグは根城の中で大きな寝息を立てていた、

その寝息は火山が轟々と噴火してるようで、

ようするに地鳴りがひどく、地震みたいな感じ、

日本人でもないと地震を経験することは少ないかもしれないが。


「日本人が主人公なのよねたいがいの小説って」

「それ偏見だとおもう、

 単純に日本人が日本の小説しか読まないだけじゃね?」

「あら、勇者食いつくのね? あなた転生者なのかしら?」

「ちげーし、転生者言うなし、勇者伝統の血筋だし、

 日本の小説にどっぷりの魔王一家に言われたくは無いわ」


「二人とも、くだらない話をよくもまあ大声で出来るわね、

 余裕なの?」

と魔法使いは声を掛けたが、


「それじゃあ日本の小説的に、

 あそこに眠ってる暴虐竜をどうにか表現してくれるか?」

盗賊が指差す先に眠っているのは、

とにもかくにも大きな竜、日本的に表現するなら、


「特撮に出てきそうな怪獣だな」

「たしかに怪獣ですね」

僧侶は竜に食われかけたことがあるので、

いやがおうにも怪獣ということにしたいらしい。


「ところでよー、俺たちの中によー、

 怪獣と戦った経験のある奴はよー、

 いるのかよー?」


「いませんね」

「いませんよね?」

「いないだろ」


「まったくあなたたちと来たら、

 怪獣を相手にしたこともないの?

 魔族なら一度や二度は相手にすると、

 文献にのってるくらいよ?」


「姫様、戦ったことあんのかよ?」


「無いわ」


魔族の長い歴史の中で、怪獣と呼ばれるクラスの敵を、

相手にした豪傑は数えるほどいるのかもしれない、

だがこれは現実、本の中の出来事ではないのだ、

どうやって立ち向かえというのか?


サルシャ姫はすっくと腰に手を当て立ち上がると、


「それでも戦うのが私たち五人の戦士じゃない」

「特撮ヒーローか!」

「一人、非戦闘員がまざってるがな」

「盗賊さんも勇者さんも姫様も随分流暢に、

 そして悠長に、いえ冗長に話してるものね、

 自信、無いのかしら?」

「魔法使いさんには策があるんですか?」


「無いわ、そんなもの」


一行は軽く絶望を味わった。




サルシャ姫はレクチャーする。


「まず竜殺しは神殺しに等しいということから、

 はじめなくちゃいけないわね」


古来、生きている沢山の生命は、

崇拝対象を求めて右往左往していた、

丁度いいところに太陽があれば崇め、

「月がきれいですね」

月があればナンパし、

海があれば母なるものを感じていたが、

それは竜とて同じこと。


「ようするにあれは概念の塊なの、

 概念なのだから、信仰を突き崩せば、

 容易に殺すことが出来るのよ」


「信仰を突き崩す?

 概念?

 何の話なんだ?」


「この竜殺しの槍でね!」


姫はさっきから包みに入っていた、

大層な槍をとりだしてみせた。

ご都合武器が登場しましたね。

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