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具現化ヒロイン。  作者: 橘コウヘイ
第一章  出会いと出逢いを
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天使と天才

初めての投稿です!読みにくいところや乱れているところあると思いますが最後まで読んでいただけると幸いです。では、ごゆっくりしていってください。




ーーーーーー西暦2083年。空気は清く澄んでいて、空は綺麗な青色にそまっていた










かどうかはしらない。なぜなら俺は






自宅警備員だからーーーーーー








 どうもこうもこうなってしまったのだから仕方がない。一応、中学生までは普通に学校に通っていた。しかも俺の通っていた学校は日本では一番の育成機関である中高大一貫学校。名前など忘れた。それで何故自宅警備員になったって? 簡単さ。



 学校の授業がつまらないから―――



 それは、ただ勉強が分からなかったとか担当がつまらないからというわけではない。



 というのも中学生の時、新鮮な知識に喜びを感じいたせいもあって知識欲の塊のような学生だった。ただ、それが行き過ぎて高校に進学すると何も知ることが無いことに気付く。それにより授業のおもしろさは半減。いやゼロに等しい値にまで減少していた。


 

 というのが学校に行かなくなった理由。

 


 んで、自宅警備員に就職したのは知識を知るためではなく、知識を創るため。

 単純だが、それが一番手っ取り早かった。教えられることもなく、そして新たな研究を待つこともなく。



 そして、今まさに俺の為だけに創造と発明を繰り返す毎日。どれも世間に発表したら大発明。ノーベル賞など、一万回受賞しても足りない。だが、それを出さないのには理由がある。知識のありふれるこの世で、全ての知識を取り込める人間などいままでにいなかった。つまり、この世の理をパズルの如く組み立てたり組み替えたりすることで国の一つや二つ否、惑星ごと吹き飛ばせるような軍事的利用も出来てしまう為である。



「よし。できた」 



 そしてまたも完成を終えた、歳的には天才大学生プログラマーにして歴史上最強の発明家の杉田悠一。

 彼のセンスはどの科学者、どんな発明家をも凌ぐ凄腕。が、それを知る科学者や発明家などどこにもいない。なぜなら彼は高校に入ると同時に自宅警備員に就職。そもそも彼の存在を知っているのは宅配の人か、ピザ屋ぐらい。

 彼は、アクビをしながら



「んじゃ始めっか」



 といって彼は自らの装置に電源を入れる。しかし突発的な物は何も起こらない。そして音声入力モードに切り替えデスクトップに目を向けながらこう呟く。



「システムヒロインコマンド。俺に忠実な美少女013。テムリン」



 と言ったあとに彼は3つある画面の左に自己創作した、落ち着いた服。キャミソールに近いものを着ている。可憐さのある美少女。そして艶めく長髪の黒髪のダブルパンチ。

そしてOKとNOの選択画面が出現する。



「おっけーっと」


 

 言った刹那、機械音が部屋中に分散する。




 そして、機械音が小さい雑音位になると今度は部屋全体を眩い閃光が駆け抜ける。その光も消えてから目の前に視覚が戻った時に目の前に居たのは




「初めまして。ご主人様! 今日からよろしくお願いします!」



 なんと二次元が三次元へとレベルアップ。可憐さを別次元に置き去ること無い完璧な美少女。声までぐっれっいっと!



 すかさず悠一は椅子から立ち上がりガッツポーズ。



「いいいいよっしゃぁぁ!!!!!!大成功だっ!」



「ご主人様よかったですね!」


 あぁ、ホントに良かったよ。これでゴキブリみたいなの来たら死ぬとこだった......  



「あ、ありがとな!それとこれからよろしくテムリン!」





「それが私の名前ですか。いいなまえですねっ!」



 自分で忠実な美少女と設定しておいて何だが良い子で出来すぎだ。今まで生きてて良かった。などと勝利の優越感に浸っているとテムリンが「ところでご主人様」



 何かコミュニケーションをあちらから取ろうとしてくれてるがこれではまるでメイド喫茶もどき。

苦笑いしながら、「先にちょっといいか」とテムリンに話しかける。



「はい!何でしょうかご主人様!」



 いまから指摘しようとしていたものを嬉しそうに喋りかけられると、言いにくい。



「いや、あのその......そのご主人様ってのやめない?」



「ご主人様がそういうのなら...では何とお呼びすればよいでしょか?」



 疑問型まじ可愛すぎだろ!? 頬を綺麗なピンクで染め、少し顔を傾げたその姿はまるで天使だよ!



「そうだな。普通に悠一って呼んでほしいな」



「分かりました!悠一!」



 非常に照れる。恋愛経験の浅い俺には刺激が強すぎた。やはり、もっと仲を深めてから下の名前で呼んでもらえばよかった。



「あ、あぁ。それはそうと調整とこのシステムに制限をかけなればな」



横で見ていたテムリンが不思議そうに画面を眺め質問をする。



「あの一つ聞いてもよろしいですか?」



「どうしたの?」 



「私、この機械から出てきたのですか?」



「あぁそうだよ。君の親は俺だ。だけど俺が君をここに呼び出したのはその......彼女になってほしいなぁ...って思って」



 急になにいってるんだよ俺は....

 


 しかし、このパソコンの光だけが乱反射する薄気味悪い部屋に引き込もって実験を続けることはや三年。俺は飢えていた。食べ物にも生活環境にもトキメキにも、そして何より頼れる人のいない不安感と孤独感が怖くて仕方がなかった。それで今回の創造を思い付いた。

 思い付いたものをすぐに実行するのは、悠一の良いところであり、地球にとっては悪かったりすることがある。

 だがそんな突然の告白にテムリンは驚く事もなく、手を口に当て上品に笑い出す。


「だめかな......?」 



「なんだ。そんなことでしたか。喜んでお受けしますよ!」



「やっぱりダメか...ってえぇぇぇぇ! 今、いいま何て」



「だーから、いいですよって」



 やばい。これは完全に惚れた。しかも二次元ではなく三次元で。嬉しいを通り越して胸が爆裂しそうだ。久しぶりだよこんな感情! いや、初めてだよ! って考えるとなんか悲しくなってきたな。そんなことを考えている最中、手が温もりで包まれる。



「じゃあ悠一、まずこのお部屋お片付けしましょっか!」



「は、はいっ!」



 って俺が創りだされたみたいな反応してるじゃないか。でも、構わない。何されようがどうでもいい。テムリンに手をかけられるなら本望だ。

などと思いながらお菓子のゴミや食器などが汚く入り交じってる部屋の清掃をはじめる。


***********************




 胸を快感で抉られてから3時間位たっただろうか。ピザを乗せるだけに生まれてきた俺の家の溜めてあった流しのお皿は何枚お亡くなりになられたであろう。


「あの、もしかしてテムリン不器用だったりする?」 



 デリケートだとはわかっていたが聞かずにはいられなかった。

質問を聞いた瞬間顔を真っ赤に染めて、下を向く。



「はい」



「やっぱりか。結局俺がやってる件について...」



 でも、何故だろう。苦じゃない。俺はそーゆー方向性もあるのか?



「す、すいません!どうしても片付けてあげたくてそのあのえーっと」



「もういいよ。その気持ちのおかげでこんなに綺麗になった!」



 視線は依然として落ちたまま。

悠一のベッドに座っているテムリンの横に皿をふき終わった悠一が座る。



「すみませんでした。もしあれでしたらあのよく分からない機械で設定とか変えられるのであったら変えてきてください」



「ダメだ。設定を変えたら君の記憶は無くなる。俺は今のテムリンが横にいてくれさえいればいいよ。」



悠一は既に最初のような刺激的な感情ではなく母性的なもので接していた。

そして、テムリンの方は逆に刺激で心臓を締め付けられていた。それは痛さではなく、愛というベールに包まれる感じ。それを優しく蝶々結びするような感覚であった。

 


これを人は恋と呼ぶ。



「やさしいのですね。悠一は」 



「ありがと。じゃあそんな優しい俺から2つお願いする。一つ目、もう落ち込まないでほしい。そんな気にすることじゃないし笑ってる顔が好きだから」



「分かり...分かりました!」 



最初は低すぎるテンションで話を始めたから悠一も少しがっくりしたが途中で理解が追い付いたのか真反対のテンションで話を終える。



「よし! じゃあもう一つ。その堅い感じもやめよう」



「分かりま...分かった!」



 またさっきのパターンだが成長がなにりよ嬉しすぎる。これでやっと同じ立場にたてたような気がした。



「んじゃ改めてよろしく、テムリン」



「こちらこそよろしく!悠一!」



後ろで手を組んで体を気持ち傾け上目遣いで可愛げに挨拶をしてくる。脳がオーバーロードして破裂しそうである。

そして、見惚れている悠一に近寄り言葉を発する。



「じゃあ今度は私から質問するね」



「おう!何でも聞いてくれ」



そして、次の意欲的な発言で悠一は更に好意を抱く。



「あの機械を何なのか教えてほしいな。もしよければそれで何をするのかも」



 孔子の言っていた、同じ学問を志す者と知識を共有しあうことは楽しいと言っていたことが今では分かる気がする。さっきのクエスチョンだがそんなの答えは決まってる。むしろ自分から切りだそうとしていたことだから。



「うん。分かった。その話もしながら色々話そう。君の事をもっと知りたい」


 

「うん!そうね!」



「でももうこんな時間だから明日ゆっくり話そう」



「そうしましょ」



時刻は既に26時を回っていた。一刻も早く寝たい彼らにもう一つ深刻な問題があった。それは、



「こんなに家広いのにベッド一つしかないの?!」



実は悠一の家は悠一が中学二年の頃に両親が火星の調査にいくとかなんとかで悠一に譲り渡したものであった。が、一人で住むにはでかすぎである。家の大きさを例えるなら一軒家が三つくっついた位であろうか。まぁとにかくでかい。



「わりぃ、そもそも親しい友達とか別れが辛くなるだろ?だからそーゆーの作らない派?だから......どうする?」



まじで心が痛む。



「あぁ......心中察します。どうするも何も仕方ないので二人でねませんか?」


 

 世の中察しが大事とか言うけど、今回ばかりはキツすぎる。いやそんなことはどぉーでもいい。

 初対面で一緒にベッドとか異例を10乗しても足りないほどの異例だよ! いやでもまてよ。これは距離が縮まるチャンスかも......「しれない」と思った悠一にテムリンが語りかける。



「いや?でしたか?」



 断れねぇーよ。そんなに悲しい顔で見つめられたら。もとより断るつもりは無かったが。



「そんなことはないよ。むしろ一緒にいたいなって」



 俺の発言痛いよ。痛すぎるよ。脳が羞恥で焼け死にますって言い聞かせてるよ。顔面を真っ赤っかに染める悠一にさらに追い打ち。



「じゃあねましょ!ほら早く。」



 急速に高まる鼓動に瞬間的に枯渇するのど。もうどうなってもしーらね。なんて思いながら布団に入る。横を見るとちょうど目が合った。可愛い。



「じゃあおやすみ」



 なんだろ、嬉しいし楽しいのに疲れたな。



「うん。おやすみなさい」



そして先に眠りについたのはテムリンの方。それを確認をした悠一はデスクに戻りパソコンを数十分いじり終わったところで意味深いため息をつく。



それは嬉しさでもなく楽しさの余韻に浸かるものでもなく疲れによるものでもなく。








 それがどこから来る感情なのかをを知る者は悠一ただ一人。



  そして、この天国の様な日を未来の俺は求めているのだろう。




どうでしたか?未熟者ですのでコメントの方で厳しい指摘の程をよろしくお願いします!好きになってくれたらうれしいです!次回も頑張ります!


ちなみに最後の一文この作品に置いて大事なとこですからお忘れ無く!

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