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まだ、間に合いますか?  作者: ふかづめ
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えぴそーど 1.最低最悪の再開

突然ですが、最近恋愛もののドラマやアニメにときめかなくなりました。

恋愛ソングやバラード系も一切聞かなくなりました。

そんな枯れた主人公、矢代みな20歳彼氏なしファミレス勤務のフリーター

以前のアルバイト先でデリカシーのない男に遭遇し、男嫌いになってしまった

このままいけば独身コース決定

それでもいいと思った、長生きする予定は頭になかったし

あと何年生きるかわからないけど楽しい20年間だったと思おうとした


バイトと家を往復して特に変化のない毎日

彼氏を作ろうと婚活や合コンに参加して連絡先は交換しても長続きはしなかった。

誰かを好きになろうと必死になった時期もあったが、好きになろうと必死になること自体おかしいんだと気づいてしまい今に至る。

(結局ぼっちなんですよね。ははっ)

このまま何も起きずにただただ平凡に暮らしたいと願った次の日、事件は起きた


『矢代先輩お疲れさまっす~!』

「あい、お疲れさま」

『先輩聞いてくださいよ~!私最近彼氏できたんです♪』

「あら、おめでとう 写メある?」

『写メはまだないんですけど、今外で待っててくれてるんです!』

「あ~じゃあ早く着替えなきゃね~」

『ちょっとだけ覗いてきていいですよ♪』

「お言葉に甘えて、ちょっと覗いてくる」

迎えに、か。そういえば昔中学の頃付き合ってた男は毎日放課後、私の家まで迎えに来てくれてたような記憶がある。懐かしいなあもう凄い昔の話だけど。

私ももう一回トキメク恋愛してみたいなあ、って言うだけはタダだよね。実際面倒くさいもん

1人モンモンと考えながら後輩の彼が待つ裏口に着いた

(あの子年上好きそうだもんな、どんな男だ)

裏口のドアノブに手をかけた次の瞬間

ガチャッ バンッ!!!!

急にドアが開き矢代の頭に思いっきり当たった

「いったーーーーーーー!なんで急に開いた!?」

〈あ、開いちゃった。すいません大丈夫ですk・・え、矢代?〉

「は?誰ですか」

〈俺だよ、櫻井。櫻井コウ〉


(え・・・はああああああああああああああ”?!)


この最悪の再開が私の人生を狂わせる始まりだった。


【 まだ、間に合いますか? 】


えぴそーど 1. 最低最悪の再開

(な、な、え?は?ん?なんでこいつここにいんの)

状況が把握できず思考停止してしまった

〈いや、凄いな。驚きすぎて言葉が出ねえよ〉

櫻井は頭を掻きながらそう言った、一方矢代は目がテン状態だった

(なにが凄い、だ。驚きすぎてはこっちのセリフだバーカ、つーか頭いてえ)

「・・・誰ですか?人違いですよ」

〈えっ、そんなわけないっしょ。なんで知らない人のフリすんの?性格わりいな〉

(本当に性格悪いのはどっちだよ)

『ん~?あれコウ君、矢代先輩と知り合いなの~?』

着替え終えた後輩のなぎさちゃんが会話に割って入ってきた

〈ああ、うん。中学時代の・・・〉

2人の会話を遮って、矢代は真顔で答えた。

「いいえ、初めまして。ここのドア関係者以外開けちゃいけないんですよ。今後気を付けてくださいね。失礼します」

無表情でそう答えた矢代は着替え室に速足で行った

〈ちょっと!・・ああ、ああ~・・・まいっか なぎさ帰ろうぜ〉

『ん?うん!待たせてごめんね♪』

2人を背に黙々と着替える矢代だった。


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