表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

短編

ヒロインと悪役令嬢が対峙する話(嘘は言っていない)

作者: 緋松 節
掲載日:2026/01/25

またなんか思いついたんじゃが






 前回までのあらすじっ!



 男爵令嬢【ピンク・ノーナイ】は王子【アッカン】に見初められ、密かに愛を育んでいた。

 だがその関係は王子の婚約者候補、侯爵家令嬢【チャンネ・ヤベーノ】の知るところとなる。彼女の手によって王子は拐かされ、ちょうきょ……洗脳を受けることとなった。

 王子を救うため、侯爵家に向かうピンク。立ち塞がる令嬢四天王を打倒し、侯爵家屋敷に押し入ったピンクの前に、チャンネはその姿を現した。

 果敢に挑みかかるピンクであったが……。










「必殺! ザマァミ・サラセ!」


 断罪返しの一撃が、ピンクの身体を天高く舞わせた。

 ドグシャァ、と音を立てて頭から地面に落ちるピンク。ドシャリと地面に倒れ伏したその身体は、完全に意識を失っている(つーか確実に死んでる)ように見える。

 満身創痍のピンクに対し、掠り傷すら負っていないチャンネ。彼女は扇子で口元を隠し、優雅にホホホと笑い声を上げた。


「我が四天王を退けたというから楽しみにしていたのに、とんだ期待外れでしたわね」


 連戦で疲弊していたとは言え、ピンクを歯牙にもかけぬチャンネ。当然である。彼女は全ての面においてピンクを遙かに上回っているのだから。


「愛嬌、あざとさ、けなげさ、勤勉。そして実は聖女、実は高貴な方の御烙印。貴女の全ては封じさせて貰いましたわ。最早立ち上がる力は残っていないでしょう」


 ピンクのことごとくを叩き潰したチャンネは身を翻し、その場を立ち去ろうとする。

 そうしながら、彼女は呟いた。


「愚かなこと。あのような愚物のために命をかけるなんて」


 王子アッカン。彼は控えめに言ってもダメな子であった。大した能力も無いのにプライドは高く、その場を取り繕うことだけは上手い。顔は良いので知らない人間からは人気であるが、知ってる人間からはダメだこいつ、早く何とか……いやもうどうにもならねえわ。などと思われていた。

 そんな人物のために侯爵家へと殴り込みをかける。愚かで哀れだとチャンネは思い……そしてすぐさま記憶から消そうとした。

 だが。


「っ! なにっ!?」


 背後から突如湧き上がる膨大な気配。まさか新手、援軍でも現れたのかと思ったチャンネは、振り返って構えを取る。

 その眼前で、ピンクがゆらりと身を起こしていた。


「ば……かな。全ての力は封じたはず」


 戦くチャンネ。ふらつきながらも立ち上がったピンクは、鋭い視線に尽きぬ闘志を乗せ、構えを取る。


「なぜ、なぜ立てますの!? 何が貴女をそこまで突き動かす!?」

「分かるまい……権力闘争を遊びとしている貴女には、私の身体を通して出るこの(ちから)が!」

「愛!? 愛ですって!? あのような愚物になぜそこまで!」


 理解ができないといった様子で叫ぶチャンネ。それに対し、ピンクは凜とした格好良い表情で吠えた!


「ダメンズとか大好物だからっ!!」


 …………………………………………。


「全力で人生棒に振ってやがりますわこの女ァ!!」


 ガビビーンとショックを受けた表情で、反射的にツッコミを入れてしまうチャンネ。


 隙 だ ら け だ わ。


 ギュピィンと目を光らせたピンクは、一瞬の勝機を見逃さないっ!


「今よ、必殺っ! ダメンズ☆ウォーカーっ!!」


 ボグシャァと放たれた渾身の一撃を食らい、チャンネは錐揉み状に天高く舞った。

 そしてドチャァ、と音を立てて、頭から落下する。ピンクの乾坤一擲の一撃は、それだけで彼女を戦闘不能へと追い込んだ。

 荒い息を吐くピンク。立ち直りはしたが、満身創痍であることには変わりが無い。だが、最後の関門たるチャンネは倒した。あとは王子を救い出すだけ。ピンクはふらつきながらも、その場を立ち去ろうとする。

 そのとき、かすかな笑い声が耳に届く。振り返れば、倒れ伏したチャンネが顔だけを上げ、憎々しげに睨み付けていた。


「愚かな……本当に愚かなこと。……ここで負けておけば、さらなる地獄を味合わずにすんだというのに」


 くは、とチャンネは嗤う。


「貴女は決して勝てない。……【あの御方】には……っ!」


 そう言って彼女はがくりと崩れ落ちた。今度こそ完全に意識を失ったらしい。それを見下ろしながら、ピンクはため息を吐いた。


「……どうやら、殿下を救い出すだけでは終わらなさそうね」


 何やらまだきな臭い空気が残っている。だが最早後ろに下がる道は無い。であれば前に進むのみ。

 満身創痍ながら、しかし凜として前を見据え、ピンクは歩み出した。











 私はようやく登り始めたばかりだからな……この果てしなく遠い、令嬢坂をよ……。

 みかん。












はい待っていた人もそうでない人もチッス。(軽)

緋松 節でございます。


再び意味の分からない短編が生えてきました。車田漫画と見せかけてマサルさんです。もう若い人にはついてこられないノリですね。なんで思いついたんだこんなモン。

もしかしたら入院前で精神に異常を来したか? いやたいそうな手術じゃないんでそこまでストレスかかっているはずはないんですが。つーか堂々と仕事さぼれるのでむしろ大歓迎なんですが(外道)。


ともかくそんなこんなで今回はこんなところで。

お楽しみいただけたのなら幸いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ