表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界線  作者: Gan
33/33

巳神真理亜 ー1−


「黒服達もいなくなっているが……彼女がそうなんだろうな」


 巳神史郎が地下BARを出てから、少し時間を置いてから、ロビーへと上がった。その間にコーヒーを飲んで、時間を潰したわけだが……


 黒服二人の姿が消えている。巳神史郎のボディガードであるなら、一緒にこのホテルから離れたわけだ。


 その代わりにロビーで待っていたのは、黒服に話し掛けていたメイド服の彼女。


 彼女が巳神史郎の言っていた満里奈だろう。


「探屋真実様ですね。私、巳神真理亜様に仕えているメイドの満里奈と言います。史郎様から貴方に諸々の説明及び、協力するようにと言われてます」


 彼女は巳神史郎ではなく、真理亜の方に仕えている。黒服が違うと言ったのは、コレも含まれているわけだ。


 協力と口にしているが、監視も含まれているんだろう。俺に向ける視線に敵意が感じられるのは気の所為か。


「……様は付けなくていい。説明はロビーのソファで話す……わけじゃなさそうだな」


 満里奈は俺を置いて、ホテルから出ていこうとしている。


「付いて来てください。探屋を真理亜に会わせるように言われてます。家に着く間に説明をしますから」


 俺の言った通り、様付けではなくなったが、素っ気ない態度は変わらない。真理亜にも様付けでなくなったのは……


「分かった。……車で行くのか?」


「そういえば、こちらを見てたよね。……気持ち悪い」


 俺が見ていたのを彼女は気付いていたようだ。視線の理由を勘違いしている風ではあるんだが……言い訳した方が悪い方向に行きそうだ。


「護衛役として紹介しますが、真理亜を変な目で見るのだけは止めてください。……別に必要ないのに」


「護衛役? ……何の話だ?」


 巳神真理亜は誰かに狙われている? 巳神史郎の娘だから、誘拐される事もありえるのか。


 それらの説明が一切されていない。黒服との関係性を考えると、満里奈自身にも本来の内容が伝わってない可能性も……


 巳神真理亜とメイドの満里奈と行動する事になるのなら、ある程度の食い違いは無くしておくべきだ。


「彼女が誰かに狙われているという話は聞いてないぞ。それも説明してくれるのか?」


 小鳥遊の事件、怪事件と無関係な事で狙われているのなら、学校内で彼女を放置するのは難しくなる。


 このメイドと巳神真理亜の年齢が近そうでも、学校内に侵入するのは無理だろう。


「はぁ……貴方が真理亜の側にいるのに理由が必要ですよね。護衛役というのが納得させやすいだけです」


 確かに側にいる理由が必要になる。誰も自身の変化を調べるためとなれば、許可するわけがない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ