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ー2ー

「……返事が来るのは明日になると思ったんだが、流石に地元の学校の一つとなると……」


 カシムへ最初に送った侵入者の写真はN市にある高校の制服を着た少年。


 N市は俺の探偵事務所があるだけじゃなく、カシムも拠点としている可能性が高い。


 なんせ、待ち合わせをする時はいつもN市にあるBARになっているからだ。仮想世界ではない。


 最初に調べるのは近場であり、足を運びやすいのもある。


 だからといって、俺は警察ではなく、探偵に過ぎない。普通に行けば不審者扱いだ。


小鳥遊源(たかなしはじめ、高校三年の十七歳……俺が送った少年と同じだが」


 カシムが返してきた小鳥遊の写真は、俺とは別の格好をしていたが、本人に間違いない。


 しかし、彼女が情報屋だとしても、特定するのが早すぎる。すでに何かしらの事件が起き、それを調査を始めていた可能性がある。


 続いて、彼女と会う時間が送られて来た。


「今から!? 深夜にはなってないが」


 二時間後。サンダーボルトに乗れば、三十分もで経たずに着くが……流石に飲酒運転は駄目だ。


 すぐに……とまでもはいかなくても、準備次第出発しなければならない。


 そこまで早く会おうとするのは、カシムも俺から小鳥遊の情報を得たいのか。


 俺以外に別の依頼を受けていてもおかしくないが……


 勿論、メイデンや師匠の事は伝えるつもりはない。


「……OKするか。早く終わる事に越したはないわけだしな」


 小鳥遊が師匠の情報を知っていれば良いが、そうでなかった場合、残り六人いる事になる。


 体に異変が起きるなら、一人当たりの時間は減らすなら、減らしたいところだ。


「返事も返した。流石に銃はいらないだろう」


【ロストワールド】時に事務所から取ったリボルバーは、元の場所に戻っている。手元にはない。


「ん? これを先に確認してくれ? アクセス先は……ネットニュースか」


 カシムはスムーズに話を進めるために、俺にこの情報を目にしろという事だ。


 ネットに書き込まれるのなら、それなりに大きな、話題になっている事件になる。


「学生の飛び降りか。自殺で調べられていると……学校は大騒ぎだなわけだが」


 当然、小鳥遊が通っている学校だと予想がつく。そうでなければ、カシムもその情報を送ってこないだろう。


「メイデンの世界に入った事によって、体に異変が起きたのか? 犯人の目星となってるのが小鳥遊……じゃない」


 自殺だとして、その理由がネットに晒される事がある。誰々の仕業……虐めであり、素顔が勝手にSNSに上げられる事も。


 だが、小鳥遊は犯人側ではなく、被害者側。亡くなったのが彼だからだ。


 メイデンは相手の体に異変が起きる事だけでなく、怪事件になるとも言っていた。


 師匠がそれをメイデンに教えた。怪事件である可能性が高くなるが……

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