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ー13ー

「……貴女も師匠を捜していて、侵入者がその手掛かりを持っていると」


【血の奪還】というのは師匠とメイデンの混ざった血であり、それを所持している奴が師匠の情報も持ち合わせている。


 彼女も師匠を捜しているという事だ。


「そういう事です。私の血があったからこそ、この世界に侵入出来たのかもしれません。そして、別世界にも影響を与えているはずです」


 師匠とメイデンの血が奪われたのが【ロストワールド】ではなく、別の仮想世界。


 それを奪った状態で現実に戻り、【ロストワールド】へ。


 血があったからこそ、彼女の世界に入れたのなら、侵入者の体に影響があったと考えるべきだ。


 侵入者達の目的は分からないが、更に別の仮想世界に行くと予想出来る。


 下手すれば、怪事件を様々な仮想世界、現実に撒き散らす事もありえるだろう。


 それはメイデンにとってはどうでもいい事だろうが……


「別世界がどうなってもいいのですが、叶の血を奪った……情報を知る者の体に異変が起きる前に捕まえたいのです」


 侵入者の体に異変が起き、怪事件を発生させたとして、本人が無事……意識があるとも限らないのか。


 その前に侵入者七人の中から、二人の血を奪った相手を見つけて、師匠の居場所を吐かせる。


 それは俺が求めていた事でもある。


「……俺も師匠の居場所を捜している。互いに利害が一致したわけだ。勿論、報酬は兎も角として、必要経費は貰うつもりだが……」


 成功報酬が師匠を発見した場合なら、俺の目的でもあるため、貰うつもりはない……が、捜すたの費用は必要になる。


 侵入者の顔を知れたとしても、容易じゃない。移動費もそうだが、御得意の情報屋も利用するつもりだ。


 しかし、彼女の世界で通貨はあるのか。現実と金と交換するための条件を満たしてない。


「当然の権利です。すぐにではなく、数日必要としますが」


 払う目星はあるようだ。嘘で一千万の大金を報酬にするはずがない。


「私が直接支払いに行きますので、その時にでも調査の経過を教えてください」


「……直接?」


「する事がありますので、この世界を閉じます。目を閉じてください」


 メイデンに言葉が届かなかったのか、俺は強制的に退去、【ロストワールド】からログアウトされた。


 目を閉じさせたのは、急なログアウトによる体の負担を減らすためだろうが……


 彼女が直接俺に会いに来る? 


 ログアウトした場所ではなく、初期位置……探偵事務所に戻るという事か?


 会うにしても、【ロストワールド】に入るためには、彼女の招待を待つ必要がある。


 そして、俺が彼女の世界に入るしかないはずだ。

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