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2 覇者、王国へ(2)

こうやって物語を書くと、疲れるんですよね。スマホで文字打ってるだけなのに不思議です。

特に伏線も推理もないので、箇条書きから組み立てて変な所を修正する、そんな感じの作業です。

体力がないと言われればそれまでです。悲しいね。


やってしまった。

ハジャーはまた後悔した。

つい煽りに乗ってしまった。攻撃をしなかったとはいえ、木刀を破壊して実質兵士に勝ってしまった。

目立たないようにする、と決めていたのに。思わず苦虫を噛み潰したような顔になる。


あの一撃でハジャーは2つの魔法と魔術と1つの剣技を使った。

足裏に自然魔法で空気を極限まで圧縮して、自らの魔力を錬金魔術で発火性の高い性質に変え、混ぜたことで凄まじい爆発をおこし、動力として体を飛ばすと、背中に構えた木刀を兵士の木刀めがけて縦に振る。ただの縦一閃という剣技だが、背中から振り下ろした木刀はその速度で空気を押し出し衝撃波を起こした。

2回の轟音はこの一連の動作によるものだった。


兵士が剣を振るう前に、ハジャーは兵士の後に立っていた。兵士はハジャーが見えていなかった。


驚愕の声を上げた兵士は、数秒固まってから頭の防具を外し、ハジャーに駆け寄る。


「お主!名前は?!あっハジャーじゃったか!すごい、すごいぞ!我が愛刀ではないとはいえ負けた!完敗じゃ!アイツなんかよりずっと強い!天才じゃ!」


ぴょんぴょん跳ねながら語る兵士は、どピンクの髪を二つ結びにした、本当に10代の少女にしか見えない。他の兵士より背丈が低いとはいえ、容姿まで幼いことに今度はハジャーが驚いた顔をする。


「……おっと、すまないな、私はアイリーン。ソードマスターの一人と言えば偉いことがわかるじゃろ?こっそり人選する予定じゃったが、お主が気になってな、無礼を許してくれ。」


アイリーンの名乗りでハジャーはギルドの剣士の話を思い出す。


優秀な人材が王国の訓練兵に招待される。


なんということだろう、見事に王国の策略に乗ってしまった。

初めから目をつけられていた、さもするとギルドを訪れた日からなのかもしれない。


魔力が使えてソードマスターと渡り合うことができる、そんな即戦力を王国が見過ごすはずがない。


こうなったら魔力測定で誤魔化すしかないが、この状況で下手に手を抜くと逆効果だ。

工夫を凝らして出し抜く必要がある。

チキューでの、ハジャーにとって最初の試練が始まった。


錬金魔術は、魔力の性質を自在に変えることができ、自然の魔法を擬似的に再現できる魔術、という位置付けです。魔法は自然から魔力を得るので、自らの魔力を消費せず放てるメリットがある反面、魔力の枯渇した所では使えないという条件があります。そういう所で魔法を使うとき、錬金魔術が代用として使えます。


ハジャーは覇者ではあるのですが、意外とおおちゃくだったり、煽りに乗っちゃったりします。お茶目ですね。



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