表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/217

〜走る馬車の中〜

 三人がエルフの里へ行く話を進めているとシルフィアがエリィ達に話したいことがあるとウシャスを介して言ってきた


「少しお聞きしたいのですが、皆さんの中でトーマ様の婚約者の方はいらっしゃいますか?」

 

「「「婚約者!?」」」

 突然の質問に四人は当然びっくりする

 

「婚約者はいないですけど……あの……それは……どういう……」

「そうなのですね!実はトーマ様に大切なお話があると言った事なのですが、わたしの娘オリーブと「結婚の契り」をして頂けないかと思いまして」


シルフィアは安堵した様子で笑顔になる


「「「えぇぇぇ!?」」」


 シルフィアはグリディア王国とエルフ族の歴史について語った、二十年に一度人族を迎え入れる事で滅びゆくエルフ族の未来を変える事ができること


 そしてトーマは「アゥフ」であり「自由騎士」でもある、さらに「古代語」も話せることがシルフィアにとってはこれ以上ない条件だった


「ですが一番はやはりお人柄です、トーマ様は種族の壁を越えて接することが出来る方です、オリーブもきっと好きになると思います」

 

「「「……」」」

 

 シルフィアのトーマに対する印象があながち間違っていないこと、エルフが滅びゆく種族であることもあり、皆それぞれ何も言えずにいた


 シルフィアとウシャスは第八騎士団の警護の下グリディア城内で待機することになり


 コーラル達はラーダーが引く馬車に乗りエルフの里へ秘薬を求めてすぐに旅立った

 

 ビビはシルフィアから書状を預かっており、それを見せれば秘薬を受け取れるようになっている


 走る馬車の中、三人はお互いに気になってた事を話し出した

「トーマっち……結婚しちゃうソ?……」

「……どうだろうな……王女は美女らしいからな……」

「僕は反対です!姉さんというものがありながら結婚なんて……」

 

「姉さんというものがありながらキスしたけどな」

「――ビッビビさん!あれは事故ですよ〜」

「と、言いながらもイルミ〜もまんざらでもなかったりして〜っちゃ」

「なんてこと言うんですか!コーラルさん!僕には世界一尊敬する姉さんがいるんです!トーマさんは……まあ……尊敬はしてないこともないですが……助けてもくれましたし……強いし……優しいし……顔は普通ですけど……」

「もういいぞ、お前の気持ちはわかった」

「ぷぷっイルミ〜もめっちゃ好きなんちゃ!」

「――どうしてそうなるんですか!」


 馬車の道中ではビビとコーラルが終始イルミナをいじっていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ