表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/217

〜武装具適正者試合と天才達〜

「武装具」適正者試合は城の敷地内にある騎士詰所で行われる


 地下には古くからある兵士や騎士達の訓練所があり、今日はここで二試合行われる


 集まった騎士や兵士は「アゥフ」のトーマと「天才剣士」と言われているイルミナ・オーシャンの戦いを一目見ようと大勢来ていた


「トーマくん、たくさん人がいますね」

「うん、エリィは今日治癒班のお手伝い?」

「はい、トーマくんが怪我してもわたしが癒しますから大丈夫ですよ」

「ありがとう、なるべく怪我しないように気をつけるね」


 ――エリィの治癒……ちょっと怪我してもいいかも……トーマくん膝の上に頭を乗せてください、エリィそんなたいした怪我してないよ、ううんわたしが乗せてあげたいんです、えっそれってどういう、ふふっ内緒です……エリィ……トーマくん……――


「おお〜自由騎士のトーマくん!今日は可愛い子ちゃんは一人だけ?いつも取っ替え引っ替え連れてるけど」

「ちょっビオルクさん!何言ってるんですか!こんな大勢の前で……」

トーマは慌ててビオルクの口を塞ぐ


「「「やっぱアゥフは違うな……」自由騎士だから……」やる事も自由……」


 兵士達が小声で話してるなかトーマは必死でエリィに弁解するが、背中に殺気を感じ後ろを振り向くと

鋭い眼光で睨んでくる者がいた


「トーマさん……やはりあなたは僕が直接戦うべきでしたね!何人も女性たちをたぶらかし、姉にまで手を出そうとは!この試合後は僕と戦ってもらいます!」


「――イルミナくん!誤解なんだよ!オレなんて本当にモテなくて、女の子と付き合ったりした事もないし……手をつないで歩いたりも……ないし……告白すら……まともに……」

 トーマは自分で言っててだんだん切なくなり落ち込んでいる


「とっとにかくです!僕はあなたを認めません!……試合に集中します!」

 なんか少し落ち込んでいるトーマを見て気まずくなったイルミナはそう言って離れて行った


「ビオルクさ〜ん!イルミナくんに嫌われちゃったじゃないですか!」

「まあまあ〜どちらにしても目の敵にはされるよ!なんせシュンカさんが君を認めてるからね〜」


「……ああ……どうしよう……戦いたくないな〜……傷つけたくないな〜」

「ふ〜ん、トーマくんは自信あるんだ〜?天才剣士に勝つ自信が〜」


「天才剣士?」


「そうだよ〜今までイルミナが戦って傷を負ったところ見たことないね!」

「シュンカさんと同じ「神妙のブラッドスペル」ですか?」


「いや……別の能力だよ!」

  

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ