表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/217

〜愛と魔法使いと吸血鬼〜③ それは愛

エリィはセーラと自室で一緒にいる


 大人になったからこそ少しのきっかけでやり直すことが出来る


 小さい時からエリィはずっと思っていた

わかり合いたい、少しでも近づきたい

 

 しかし性格、立場、能力、両親の対応すべてが対照的だった彼女達には深い溝があった


 今日、溝に細い橋が架けられた


 ほんの少し分かり合えるものがある


 ほんの少し分かり合えるものが相手にとって大部分を占めているものだったら


 セーラにとってのそれは「愛」だった


エリィとセーラには時間が必要だろうとトーマ達は一旦アッシュハート家を出て街に行くことにした

もちろんエリィには言っている

 今日の感謝も込めトーマが奢るということで三人で食事に来たのだ


 しかしお店が開いていない、吸血鬼事件で夜閉めてるところが多いのだろう

 やっと一軒見つけると店主さんの顔色が悪い、聞くとどうやら以前襲われた事があるらしく貧血気味らしい

 

「おいトーマこの店大丈夫か?店主の顔見てみろ」

「たしかに……しかも襲われたばっかりなのかまだ体に魔素残ってんね」

「ほう……分かるのか?」

「トーマっちは変態的にヤバいっちゃ!」

「何!変態!?……トーマお前」

「ばっ!バカ、コーラル何言ってんの?……気配が分かるんだよ!一回嗅いだ気配は……」

「嗅いだ……やはり」

「違うわ!」

「ぶぶっビビりんもおもろ〜」

「ビビりんって言うな!」


とりあえず食事は何とか出来た、経営が大変なのかあんなに体調悪そうなのに無理にしなくてもと三人は思った

「ビビ!じゃあおやすみ!今日はホントにありがとう、また明日発つ前に顔出すよ」

「そうか明日発つのか……ふむ……」


――ビビ……やっぱ友達ほしいよなぁ……なんか寂しそうだもん……――


「ビビりん〜!おやすみっちゃ!」

「ビビりんって言うな!」


 アッシュハート家に戻りエリィにも帰ったことを告げてから各自部屋で過ごす

 コーラルはお酒を飲んだのでもう寝ている


 トーマは久しぶりにセブンになり夜の街に出た

 もちろんマスクはまだ着けていない、さすがに怪しいのでコートだけ羽織り、マスクはコートの中だ


――セブンでパトロールしてるとオレが吸血鬼に間違えられそうかな……?――


 しかし吸血鬼事件が街中に広がっているため人通りは少ない

 

 ――こんなに人がいないと吸血鬼ももう襲えないよなぁ……だとしたら吸血鬼はどうする?……直接家を襲う?……だがそれでは、これだけ隣接した住宅街で一軒一軒が近いから物音一つで見つかる可能性もゼロではない……もし犯人なら……孤児院か?――


 トーマは急いで孤児院に向かう!

 角を曲がり孤児院が視認出来ると悲鳴が聞こえる!


 すぐに孤児院に入り名を名乗りながら扉を叩く、メリンダさんが慌てた様子で出てくる 


「ロンが!ロンが……」


 トーマはすかさずロンのもとに行く

 ロンは顔色悪く、あの店主と同じように魔素が残っている


 しかし意識がない、呼吸が浅いのだ

 おそらく血液をとられ過ぎてショック状態になっている

 トーマは焦る気持ちを落ち着かせ集中する

 

 クレアーレグローブが呼応する!


読んでくださりありがとうございます。


今作を読んで


「面白そう!」

「応援してるよ!」


と少しでも思ってくれたら↓の★★★★★を押して応援してくれるととても嬉しいです!

ブックマークもお願いします!


あなたの応援が、作者の更新の原動力になります!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ