〜エリと美々とグリム〜
一週間経つとみんなが無事帰って来た、どうやら帝都の雰囲気を見ると大戦果をおさめたみたい
戦争が始まったみたいだから複雑な気持ちだけど良かったと思う
今日は美々とグリムくんに誘われてるから楽しみだな〜
それにしてもラビスって電気はないんだ……わたしの部屋も明かりが付くけど「ガイロン石」だったかな?
そのエネルギーと魔石のエネルギーを使ってるって言ってたし
なんか今、高度経済成長してるっぽいし
もっと発展すれば貧民街の人達も豊かになるのかな〜
なったらいいなぁ
美々とグリムくんが部屋まで迎えに来てくれた
「さあ行くわよサトエリ!今日はあーしとこのバカのオゴり!」
「うるせ〜バカって言うやつがバカだ!」
「サトエリ、コイツ魔石忘れてんの!部屋に」
「ふふっ二人って仲いいよね!」
「「どこがよ!」どこがだ!」
「「……」」
「じゃあ行こっか!」
帝都の街は異世界なんだけどどこかアースっぽい、でも海外って感じ!石造りの砦?みたいな
種族が人族に獣人族にドワーフ族でしょ、あと混血の人もいっぱいいるみたい
今来てる酒場もいろんな種族がいるから、新しい発見がいっぱいあって楽しい
わたしは飲まないけどグリムくんはよく飲む、ラビスは成人年齢が低いんだね
「戦争始まっちゃって大変だね」
「そうね、サトエリともっとアーストークしたいけど忙しくなりそう……」
「美々……嬉しい……わたし向こうで友達少ないから……こっちに来て良かった」
「そうなの?好きな男とかはいなかったの?」
「――!ゴホッゴホッ!」
「なんでアンタがむせんのよ!バカじゃない!」
「大丈夫?グリムくん?」
「うるせ〜!だいたいテメーもそんな浮ついた話ね〜くせに、サトエリの前で大人ぶるんじゃね〜よ!」
「なっ何ですって〜!あーしは今……待ってんのよ!王子様を!」
「――!」
美々……可愛い……見た目ギャルなのに中身が乙女なんだ〜うう……推せる……わたしオタクになりそう……美々推し……
「そうか王子様待ってんならしゃ〜ね〜な!」
「――!」
グリムくん……素直……うう……こっちも推せる
わたしは異世界でオタクになりました
「でっ?いないの?サトエリは!」
「わたしは恋愛したことないの……よく分かんなくて……こっちで騎士様に出会えたらいいな〜とか……」
「わかるわ!あーしと同じね!」
「うん!そうだね!」
「……騎士か〜……」
「アンタじゃないわよ!」
「なんだと!オレもいちお〜騎士みたいなもんだ!」
「全然違うわよ!バカじゃない!」
「ふふっホントに楽しい!わたしラビスで二人に出会えてホントによ……かっ……た……」
あれ……涙が……泣くつもりなんて……ちょっと待って……なんでこんな気持ちに……帰りたくない……
美々がエリの体を抱きしめる
「――!」
「まだ二か月もあるじゃん!また来ればいいし……」
「……うん…あり……が……」
エリの声はかすれて言葉にならなかった
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