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〜真実と邂逅〜③

エリィは血だらけのトーマに絶句(ぜっく)し、コーラルはもう勝負はついたと言う


「いいね〜!楽しいなぁ……そうだろ?トーマ!」

「まったく……何で楽しいんだろう……な!」

 トーマが蒸気を吹き出し膝をつくグリムに追い討ちをかける!


 槍と剣の打ち合う衝撃が砂ぼこりを立てる!

鍔迫(つばぜり)り合いでチカラ勝負をする二人は笑顔で(にら)み合う


「「あぁぁぁ!おぉぉぉ!」」


 チカラの勝負は互角、グリムが一瞬チカラを抜いた瞬間から近距離の壮絶な打ち合いが始まる


 グリムもトーマも致命傷を避けながらも切り斬られの攻防を繰り広げる!


 国同士の事なんてどうでもいい自分達は戦うためにここに居るんだと言わんばかりにお互いの技を打ち合う!

 打ち合う衝撃でお互いの距離が開く


「トーマ……決めるぞ!テメーもあの技出せ!」


 ――斬心(ざんしん)か……だがあれは殺しかねない……――


「……」

「テメ〜まさかオレを殺しかねないとか考えてねぇだろな〜」


――うっ!図星つかれた……――


「いや実は新技があるんだよね〜」

「ほぅ」


 ――試してないけど出来るかな?――


お互い魔力を集中する、グリムは槍の先端に魔力を集中させる

 槍の先端が音を立てるほどの魔力の圧力に空気もヒリつく


 トーマは無造作に構えを解き体中に魔力を圧縮し内側に閉じ込めていく

 

 エリィとコーラルは二人のあまりにも膨大な魔力に体が動かない


 するとエリィの身に付けている小型のバッグからも魔力の輝きを感じる


 出掛ける時には必ず肌身離さず持って出るアーティファクトが輝き満ちている


「もう魔力が……「時が満ちた」のですか……」


 ――「神妙(しんみょう)のブラッドスペル」は現段階で一番いい状態で満ちている……集中だ……イメージしろ……剣速を上げろ……空気を裂く……同時だ……同時に出せる筋力(きんりょく)――


「行くぜ〜トーマ〜!この距離はオレの領域だ!」

槍の先端に稲光(いなびかり)がほとばしる!


画竜点衝(がりょうてんしょう)!」


 稲妻の(ごと)く音を立て、音を置き去る凄まじい突き!

地面をもえぐる強烈な一撃がトーマに突き刺さる!


「なん……だと……」


 倒れたのはグリムだった


「デウス-エクス-マキナ!」


 ――うろ覚え見よう見まねバージョン!――


 超神速の範囲攻撃!見えない斬撃が無数にグリムを襲い、一瞬早く攻撃が当たることで画竜点衝の軌道がわずかに()れた


 トーマはその場から一歩も動かず、数センチ横には地面がえぐれている


 トーマはその場に座り込み俯き呼吸を整える

「ぶひゅ〜〜っあぶね〜」

「トーマくん!」

「トーマっち〜!」

 相変わらずコーラルは抱きつき、エリィはすぐに治癒を始める


「コーラル汚れるから離れて!血が付くって!」

「いい!血付いていいっちゃ!」

トーマに振りほどく元気はない


「エリィありがとう……オレいっつも怪我して……」

「ホントです!いつも心配かけられて……わたし……」

 エリィは治癒をしながら泣いている


「ゴメン……あの〜もし魔力残ったらグリムも少し治癒してあげれるかな?」


「「――!」」

「ホンット!優しいっちゃね〜」

「トーマくんらしいですね」


「その必要はないですよ、彼は私が治癒しますので」

 三人が微笑ましい空気でいると、グリムの側にレイが立っていた


「「「レイさん!」」」


 三人は笑顔でレイを見つめた

 

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