表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/217

〜差別と暗黙の国〜④

 トーマは朝早くから起きている、早く起きたというかほとんど寝ていない

 結局レイの診療所で一晩泊まりコーラルの容態(ようだい)を見ていたのだ

 いや厳密に言うと、エリィも部屋のソファで寝落ちしてたので毛布を掛けてあげたり、エリィとコーラルの寝顔を見ていたら朝になっていたということだ


――やばい……今日試験だわ……――


「トーマっち〜!」

 すっかり体力も回復したコーラルがトーマに抱きつく


 ――ちょっやめて……エリィが見てるから――


「服も綺麗でバッチも付けてくれてるっちゃ〜」

「服はエリィが補整してくれて、バッチは捨てられてたから拾っといた」


 トーマはくっつくコーラルを引き離しながらチラチラとエリィのほうを確認する


「コーラルさん!良かったです!」

 診療所の朝の準備をしていたエリィは安心したのか少し涙目でコーラルの側に来る


 ――あれ……エリィ……コーラルがオレにくっついてるのに気にしないの?……嫉妬(しっと)して――


「エリィちんもありがとうっちゃ〜!」

 エリィにも抱きつく


 ――あっ抱きつくの平常運転なのね――


 診療所もレイは出勤してないみたいだが他の者が来たので明け渡し、ギルド方面に行き朝食を取ることにした

 朝から営業しているところで食事をとりながら試験の時間まで待つことにした


「コーラル!あんまりはしゃぐなよ、お前昨日ボロボロだったんだから」

「わかってるっちゃ〜そんなにウチの体が心配なソ〜?」

「おい!やめろウリウリすんな!」

「もう〜嬉しいくせに〜昨日はウチの体を優しく温めてくれたのに〜」

「バカ!誤解を招くような事を言うな!……はっ!」


 相変わらずのやり取りをしてトーマはエリィのほうを見ると

「お二人とも楽しそうで何よりです」

 言葉とは裏腹にテーブルの(かど)をイジイジしている


 ――可愛いぃ……もうトーマくんコーラルさんとばかりイチャイチャして、わたしもウリウリしたいです、なんだエリィ(さみ)しかったのかい、だってわたしだってトーマくんに温めて欲しいもん、エリィ……トーマくん…………――


「お〜い、トーマっち〜戻ってこ〜い」

 トーマが妄想に(ふけ)っていると、コーラルとエリィが心配そうにしている

「はっ!ゴメンちょっと魔力集中してたわ」

「いや!今?」

コーラルもしっかり突っ込む


「でもしょうがないか〜今から王国最強と戦うっちゃもんね〜」

「あっバカ、それは……」

「えっそれって……トーマくんの試験相手がシュンカさんって事ですか?」

 エリィが不安な面持(おもも)ちで聞いてくる


「う……ん……エリィ心配するから……言えなかったっちゃ!」

「コラー!ウチの真似するなっちゃ〜!」

と馬鹿騒ぎで護摩化(ごまか)そうとしている

 

「シュンカさんという方がギルドの適性試験をするなんて初めて聞きました……」

エリィは考え込むように言う


「初めは本人も断ったんだけどね……」

そしてトーマは困ったもんだとエリィに言った

読んでくださりありがとうございます。


今作を読んで


「面白そう!」

「応援してるよ!」


と少しでも思ってくれたら↓の★★★★★を押して応援してくれるととても嬉しいです!

ブックマークもお願いします!


あなたの応援が、作者の更新の原動力になります!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ