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〜アトランティス〜

全員は「アトランティス」に到達した


それは「ラビス」の中心に位置する島だ、誰でも到達出来る場所であり誰もその「頂き」に到達する事は出来ない

 なぜならその中央に存在するのは城でも要塞でもなく未知の金属で出来た巨大な「白い立方体の(かたまり)」だからである


「頂き」がどこにあるのかも分からない


「謎」は恐れを生む、「アトランティス」が「(なに)」であるかはその「頂き」に到達した者のみが知る


「アトランティス攻防戦」はその「恐れ」からくる戦争だった、「アトランティス」を所有する事は「ラビス」を支配する事ではないかと考えた各国は「アトランティス近郊」での戦いを長年続けている


 どこかの国が占拠すれば別の国が取り返す、その繰り返しだ


 今、千五百年振りに「謎を解き明かす者」がいる


 宗谷斗真はクォークに導かれて「アトランティス」に辿り着いた、目的は「ラビス」を救うこと


 今尚続く天変地異(てんぺんちい)を止めるためクォークを信じて来た


「ラビス」に転移してきてたくさんの人に関わってきた、その中でも特に関わった者達と今この場にいる


 大気が震えてる


 大地が揺れる


 皆は固唾(かたず)()んで斗真を見守る


「白い巨大な壁」の前に立つ斗真


「クレアーレグローブ」の「白い手」をかざす


巨大な「アトランティス」がナノマシンのように組み変わっていく、まるでそこが入り口だったかのように階段が現れた


「アトランティス」はとてつもなく巨大な「祭壇(さいだん)


 登って来いと言っているようにも見える


 皆は言葉にならない声を出し驚愕(きょうがく)する、これが「アトランティス」なのかと……


「リット、少し話がある……二人だけで」

「……ふん、怖気付(おじけづ)いたか?」

 二人はみんなと少し離れたところで話をした


しばらくすると斗真は一人で戻って来て三人に声をかける

「エリィ、レイジン、「エリ」行こうか!」


「「「――!」」」


 皆は全員で行くと思っていたが斗真が呼んだのは三人だけ、反対の声が上がる

 ここまで一緒に戦ってきたのだ当然だろう


「ここ多分みんな入れない……と思う……感じるんだ……「アゥフ」と「神託者」しか登れないんじゃないかな……「アトランティス」は巨大な「魔装具(まそうぐ)」なんだと思う……だから適正者しか入れない」

 斗真が感じたことを口にする


「そんなの登ってみないと分からんっちゃ!」

 コーラルが階段に足をかけると全員の後ろに転移した

「「「――!」」」


 斗真の言う通りだった全員試したが登れるのは四人だけ、騒ぐコーラルをイルミナが抑えて登り始める


するとそこに声を掛けてくる者がいる


「これが「アトランティス」かぁ……スゲェばい!」


「ファブ!」

 コーラルがそう叫ぶと全員臨戦体制(りんせんたいせい)をとる!

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