〜頂上戦争〜④
「リット、来い」
砕けた身体はナノマシンのように集まり再びリットは生成される
「フフフフ、出たか!「本物の神」が!」
「リットでも無理?」
「フフフフ……武器も持てぬ身体にしたのは貴様だろうがクォーク!……屈辱」
「いや〜あん時はそっちのほうがみんなに愛されるかなぁって……てへっ!……」
「てへっ!じゃないわ!破壊するぞ」
斗真とリットはじゃれ合う
「――!そういえばシンゲンはどこに?」
「トーマくん!巨人を呼びだした人の武装具をあの人が!」
エリィが指差す方向を見るとシンゲンが「ピラミッド・アイ・タブレット」を持ち「オリオン」の肩の上に立っている
「お前には使えないだろ?その武装具はインディゴのモノだ!」
「ふん、なぜ使えないと思う!……お前も使ってるだろう?それとも自分だけだと思ったか?「神のチカラ」を持つのは!」
「ボソンからか?」
「「取引」だ!神とのな……「クォークの地球儀」を無事に「ラビス」に届ければ「神のチカラ」を授かるように「交渉」したのだ!」
「「神託」なぞ誰が何の得も無しにするか!」
「……シンゲン……お前は……」
斗真はみんなを守りながら戦うことを考える
どうすればこの巨人神とシンゲンを倒せるか
「トーマくん、わたしには「エリア治癒」があるの!みんなのフォローは任せて」
「トーマっち!ウチらの心配せんでいいっちゃ!」
「トーマ、ビビの魔力も全開だ全員で戦うぞ!」
「みんな……わかった!」
斗真には信頼出来る仲間がいる、「信じる心」は斗真にさらなるチカラを与える
「クレアーレグローブ!可夢偉!」
「白い手」がナノマシンのように分解していく、そしてさらに分解していく「見えない素粒子」が光り輝く「衣」となり斗真を包み込む!
「神の威光」を纏う斗真はドイルの剣を抜く!
「デュランダル!こい!オレが「黒田信玄」と戦う!みんなに「巨人神オリオン」を任せた!」
「白い光の騎士」斗真が空を舞う
「リット!巨人の神を倒せ!」
「フフフフ、いい響きだ!」
ふてぶてしく笑う「クロネコ」
宗谷斗真vsアーテル帝国総帥シンゲン・クロダ
魔王リット➖王国最強シュンカ➖大魔法使いビビ➖風のビリジアン➖灼熱のセピアス➖未来視イルミナ➖戦鬼ガランド➖細剣のビオルク➖獣人格闘術のコーラル➖妖狐アイボリー➖治癒士エリィ
vs
巨人神オリオン
「ミリアドコンビニエンス!」
「ミリアドコンビニエンス・壊!」
シュンカとイルミナの合わせ技!
見えない超範囲攻撃がオリオンの体を切り刻む!
オリオンの神の波動!
「ドゥルガー!」
破壊の言葉を瞬時に発動し、リットがオリオンの波動を相殺する!
「破岩衝!」
ガランドの波動突き!
地を抉る衝撃波がオリオンの足場を崩す
「幻惑の雷轟紫電!」
ビビとアイボリーの合わせ技!
禁忌の魔法が幻惑の魔力と合わさり威力が増大し稲妻が蛇のようにオリオンを襲う!
「獣人格闘術四十八の必殺技の一つ!無限の慟哭!」
コーラルの「フィジカルブースト」を乗せた無限ラッシュ!遠距離からでもその衝撃は凄まじい!
セピアスが巨人神の足場を溶岩にし、ビオルクが瞬時にオリオンの目を狙いにいく!
四方八方からの攻撃にオリオンの体は切り刻まれるが「神の加護」により全回復!
オリオンは剣を振るう!
巨体とは思えないほどのスピードで振り下ろされる剣圧に全員が吹き飛ばされる
一撃、たったの一撃でガランド、セピアス、ビオルク、コーラルが傷だらけになる
「エリア治癒!」
エリィが範囲治癒で癒していく
すぐに動ける者はすぐさま攻撃に転じるが「神」は強すぎた
攻撃を入れても全回復、じわじわと削られていくスタミナのなかシュンカとリットだけが善戦している
ビリジアンの風もオリオンの圧倒的なスピードとパワーになす術なく一撃をもらう!
イルミナの未来視も削られる体力のなか、誤差が生じてくる
シュンカは「七星剣」の「白」による絶対防御
リットは「復元」がある
だが相手は「第六天魔王サンスクリット」と同格の「巨人神オリオン」だ、死亡者が出てないだけ奇跡だ
――皆さんこの攻撃に合わせて最大火力で押し切りましょう!――
全員の脳内にサトエリの声が届く
「「「――!」」」
「ミョルニル!グラビティサージ!」
「グングニル!画竜点衝!」
「天叢雲剣!ディープスラッシュ!」
「エクスカリバー!彗聖剣!」
――皆さんお願いします!…………➖了解っちゃ➖任せておけ➖了解しました➖了解どす➖いいタイミングだ➖よしまかせろ!➖いきましょう➖可愛い子ちゃんだね〜➖フフフフ、破壊するぞ!――
「獣人格闘術四十八の必殺技!龍巻!」
「幻惑・伊加都知!」
「アルストロメリア・開!」
「デウス-エクス-マキナ!」
「破岩衝!」
「灼熱剛斬!」
「細剣流水!」
「フフフフ、クシャラ!」
オリオンは全員を斬り裂く「神の剣」を振りかぶると、全員の技が出される前に瞬速で振り下ろす!
しかしオリオンの手首から先が無い
「――!」
オリオンは自分の手が斬り落とされている事に気付かなかった
「時を止めさせてもらいました!」
サトエリはカッコよく決めポーズをする
魔装具「八尺瓊勾玉」
時を止めて「光りの鞭」で腕を斬り落としていた




