〜頂上戦争〜②
「ヴィヴィアン・ガーネット!貴様、やはり生きていたか!我々を助けて恩でも売るつもりか!それとも直接「復讐」するつもりで助けたのか?……あの人族を殺した私を殺すために!」
ベリオンは激昂してビビを睨みつける
「……ベリオン……お前の事はもうどうでもいい」
「なん……だと……」
「「復讐」はもういいと言ったのだ……ビビは……「幸せ」になるのが生きがいだ!」
「……舐めやがって……この私は眼中にないだと!」
ベリオンは自身を無視され、怒りが頂点に達する
「グハハハ、静まれベリオン!貴様たちはグリモア魔帝国に協力すると言う事か?」
「ワシらの配下になるつもりかのぅ?」
ゾルディアとボルドーは薄ら笑いを浮かべて斗真へ問う
「いや、全然そんなつもりないけど……グリモア魔帝国は人族や獣人族を攫ってるよね?それは生きるために必要なのか?」
「……グハハハ、我々は上級種族だぞ!下等種族を家畜にしてあげておるのだ!」
「どうして?」
「チカラだ!血肉は漲るからな!」
「……生きるためじゃないのか……じゃあお前たちもまとめてぶっ飛ばすから覚悟しろ!」
「――何!?この「魔族の王」にたいした口の利き方だ!……まずは貴様らから死ぬか〜!」
「リット!本物を見せてやるか?」
「フフフフ、こんなひよっこ共が調子に乗ってるとはな」
リットは「グリモア魔帝国の魔族三人」と「アーテル帝国軍」が睨み合う間に瞬間移動する
「「「――!」」」
誰もリットの動きを捉えることは出来ない、気付けば可愛いらしい「クロネコ」が目の前にいる
「シヴァ!」
凄まじい波動がリットを中心に広がる!
リットが発した言葉は周囲のものを内部から破壊していき回避する事は出来ない
「「「――グハッ」――ガフッ!」――ブバッ!」
凄まじい波動を浴びた魔族三人は血を吹き出し、「新型トリッパー」も内部から破壊されて機能を停止していく「インディゴ」も穴という穴から血を吹き出し落ちていく
まさに「魔王降臨」!
「リット!追い討ちかけろ!お前が「最強」だって事を見せてやれ!」
「フフフフ、言うようになったな……ニルヴァーナ!」
「消し去る」波動が粉塵を巻き上げて地面を平らにするほどの衝撃となり消し去っていく
まさに圧倒的なチカラを持つリット!
最高位魔族三人はなす術なく瀕死の状態で吹き飛ばされ、インディゴも虫の息だ
「新型トリッパー」も粉々に砕け散り消え去っていく
唯一リットの攻撃に無傷なのは「アーテル帝国総帥シンゲン」ただ一人




