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〜ギルドマスター〜

二階から階段を降りてくるのは、白髪をオールバックにし口髭を蓄え高級感のある黒い背広を着た紳士だ


「「「ギルドマスター!」」」


 普段はあまりギルドに居ないのか冒険者達がざわつく

「違うんすよギルドマスター……このクソガキが冒険者を()めてるんで分からしてやろうと………」

 ダンゴはトーマに殴りかかった腕を下ろし(あせ)った様子で言い訳をする


「冒険者全体の事は舐めてないですよ、舐めてるのは獣人に対して暴言を吐き、差別しても平気で笑ってられるような人族……あっ今ここにいるほとんどか〜」


 空気がヒリつく、今このギルド内のほとんどを敵にしたトーマは飄々(ひょうひょう)としている


「ふぅ〜君もそれくらいにしておきなさい」

 ギルドマスターは冷静に(なだ)める


「ギルドマスター!今日の資格試験の実技試験員を募集してたっすよね〜アイツの相手オレがやらせてもらうっす!」


 ――なるほど、登録するにはある程度の適正を見られるのか、だからエリィは時間掛かると言ってたんだな……さっさと終わらせてエリィのところにいかなければ……心配でしょうがない――


「すみません、今日の資格試験はどんなに急いでもそこの獣人族の子までしか処理出来ません、次の子は明日朝一番になります!」

 行列の先のカウンターの受付嬢が空気を読んで慌てて言う

「なんだと!」

 ダンゴが叫ぶ


「ふぅ……ダンゴ君……だったか、君に彼の相手はさせられない、あくまで適正を見るだけだ、(いが)み合ってやるものではない」

 ギルドマスターは試験のなんたるかを説く

「クソッ」

 ダンゴ達は大人しくテーブルに戻った


「君も気をつけてくれたまえ」

ギルドマスターがトーマにそう言うと「了解です」

 と何でもないように答えた

「ごめんっトーマっち大変なことになって……でも……嬉しかったっちゃ!」

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