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スカイvsシュンカ

「――これは!」


 シュンカは咄嗟(とっさ)に距離をとり凄まじい魔力が接近してくるほうへ攻撃を仕掛ける!


「デウス-エクス-マキナ!」

 神速の剣閃による範囲攻撃に最大出力の「神妙のブラッドスペル」を乗せて放つ!

 

 「七星剣」の魔力も(ほとばし)稲光(いなびかり)が大気を揺るがす!


「ニルヴァーナ!」

 まるで全てを「消し去る」ように発声(はっせい)する!


 シュンカの超攻撃は一瞬にして「()き消された」


超速のスカイが斬り込む!


 合わさる剣戟(けんげき)が周囲を吹き飛ばすほどの波動を生む!


 辺りを粉塵(ふんじん)が舞い、その波動によりレイジンも後方に吹き飛ばす


 お互いの斬撃が剣戟のぶつかり合いになり一撃一撃に衝撃が走る!


 躱す剣閃 、合わさる剣戟(けんげき)


 スカイはシュンカと剣を合わせることで何かを感じ(さと)る!

 

  ――こっ!この人強い!……今までで一番「死」を感じる……だけど……楽しい?……なぜ?――

 

  「――?トーマ!」


 シュンカが攻撃を中断して距離を取る

シュンカ自身も感じた違和感、殺し合いの中での楽しさ!拮抗(きっこう)した能力!


「トーマ……なのか?……何をしている!エリィ達はどうした!?」

 見た目は少し変わったが彼が「トーマ」だということは「剣」を合わせれば分かる

 

「……宗谷斗真の知り合い?……」

 スカイもトーマの知り合いと判断して剣を下ろす

 

「――?トーマ……君は……忘れたのか?私のことを……そうか!それで……レイジン!記憶が無いトーマを利用して「仲間」にしたんだな!」

 シュンカは瞬時に察してレイジンへ問う

 

「人聞きが悪いなシュンカ・オーシャン、スカイは我々を知り、そして理解した上で協力してくれているのだ」

 

「スカイ?……今はそう呼ばれているんだな……トーマ、お前には「守るべき人達」がいる!それを知っているか?」

 

「それは聞いている……だけど覚えてないんだ……それに今はスカイとして「守るべき人達」がいる!」

 

「思い出せ!トーマ!……エリィ、コーラル、ビビ、イルミナ……ずっと探していたんだぞ!」

 シュンカはスカイへ言葉を投げかける

 

「……う……う……ああ……エリィ……コーラル……ビビ……イルミ……くっ!……」

 スカイはその言葉を聞きうずくまるように頭を抱えて苦しむ


「スカイ!大丈夫か?無理をする必要はない」

レイジンが素早くスカイへ駆け寄り優しく肩を抱く


「――な?レイジン!トーマを使って何をしようとしている!」

 スカイに優しく接するレイジンが何を考えているのか分からず困惑するシュンカ

 

「大義だ!ラビス全体に関わる!お前達のように戦争などをしている暇はない!」

 

「――ラビス全体?」

 

「とにかく我々の邪魔をするな!」


 その瞬間、一瞬辺りが白く光り三人のいた場所を中心に大爆発が起きる!


 吹き飛ぶスカイ、レイジン、シュンカ!


「ククク、お前だったか!なかなか尻尾を出さなかったが、まんまとかかってくれたものだ……」

 

「武装具「パシュパラストラ」の爆発は万物を破壊する!一網打尽というやつだな!」

 

 その場に現れたのは「魔将校二席エドル・ブリーチ」


「パシュパラストラ」に形状は無い、「武装具」を身に付けることで得られる超能力的なチカラにより触れられるモノ全て、つまり「形あるモノ」を「爆発」させることが出来る


「形あるモノ」とは空気中に浮遊する微小なモノも含めてだ


「空爆」「地雷」「水素爆発」、これが戦闘において一番有効であり「パシュパラストラ」の最強たる所以(ゆえん)である

 誘爆させれば有効範囲はほぼ無限、接近して触れられれば着衣すらも爆発する


 完全に不意を突かれたレイジンは爆発により血だらけで片膝(かたひざ)をつき、空に浮かぶエドルを見上げる


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