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〜惚れるが負け〜

「……は?……ムリ!」

()れた!頼むばい!俺と結婚して強い「龍の子」を産んでくれ!」


突っ込んで行ったコーラルに詰め寄るファブニル


「ほぅ、いいではないか……「龍の嫁」なんてなかなかなれるもんじゃない」

 ビビがここぞとばかりに(あお)


「なんて〜!ビビりん!裏切り者〜!」


「ビビ達はコーラルの「仲間」だからな!もう手は出さんだろう?」


「もちろんばい!こんな可愛い子が存在するなんて「五百年」生きてて良かったばい!」


「ごっ!じいさんっちゃ!」


「おぉ!そういえばここは「御神木」があるではないか……」


「ちょっと、ビビさん!コーラルさんに怒られますよ?」

 イルミナがビビの口をふさぐ!


 エリィは顔を真っ赤にして顔を両手で隠している、なぜか照れているようだ


「ビビりん!怒るっちゃよ!ウチはトーマっちがいいソ!」


「――!トーマ?さっき言ってたヤツばい……「俺の嫁」をたぶらかすとは!許せんばい!」


「なんて〜?なんでウチがもう……えっと……あなたの名前知らんっちゃけど……もう「嫁」呼ばわりされとるソ!?」


「「あなた」って……気が早いのは嫌いじゃないけどまだ始めは「ファブニル」と呼んぶばい!コーラル」


「はぁ〜?この人、調子狂うっちゃ!とにかくウチは絶対嫌なソ!」


「ふっ、「嫌よ嫌よも好きのうち」……ばい」


 とにかく殺されずに済んだエリィ達は宿に向かう


 後ろから笑顔のファブニルが()けてくる


「ついて来るなっちゃ!」


「コーラル、宿が一緒なんばい!部屋来るか?」


「行くか!」

 すっかりコーラルにハマってしまったファブニルは先程までの殺し合いが嘘のように(から)んでくる


「しかし調子のいいいヤツだ、ビビをあんなに殺そうとしていたくせに!」

「まあまあ、「昨日の敵は今日の友」ばい!」

「……今日の今日だけどな……」

 ビビとも普通にも(から)んでくるファブニル


「でも結婚なんて……まだ出会って間もないですから……」

 エリィはコーラルを思い、ファブニルに言う


「そんなに(いそ)がんばい!俺も「復讐(ふくしゅう)」というやり遂げる「使命」があると!」


「どっちにしてもムリっちゃ!ウチのすべてはトーマっちのモノっちゃ!」


「――な!?……コーラルのすべて……だと?トーマ……決闘ばい!コーラルをかけて!」


「ムリムリ!トーマっちには誰も勝てんっちゃ!ウチのヒーローなソ!」


「――!俺が勝てないヤツはおらんばい!」


「……まあな、だが「世界最強の冒険者」はもうお前じゃないだろうな」

 ビビも話に入り、トーマのほうが強いと言う


「おいおい!俺は「龍族の使徒(しと)」ばい!何族か知らんけど俺が負けるとしたら「アイツ」くらいしか思いつかん!」


「人族だぞ」


「――なに?さっきのは「本領発揮」してないとよ「龍化(りゅうか)」したらそんなヤツ一瞬ばい!」


「あのトーマが負けるとこは想像出来んな」


「トーマっちが最強!勇者っちゃ!」


「くっ!……とりあえず「アイツ」を殺してからコーラルを「トーマ」から奪うばい!」


「その「アイツ」っていうのは誰なんですか?僕の姉ではないんですよね?」


「ん?ああ、シュンカじゃないぞ、次元(じげん)が違うヤツばい!どこで聞いてるか分からんから名前は言えん、「龍族の(かたき)」にして「(いつわ)りの神」!」

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