〜レイジンと〜
スカイ達とレイジンは謁見の間を出た
応接室に入るとレイジンはエリに頭を下げる
「エリ……悪い知らせだ、「エドル」が敢えて君がいない時を狙って「ラビストリップ」を行った!おそらくエリを帰さないつもりだ!」
「――えっ?帰らなくていいの?」
「無理やり帰ることもできる……自害することだ……だがこれはあまりおすすめしない、エリは我々の「希望」だ、何かあると困る……しばらくいてくれるか?」
「わたしは嬉しいです!……けどレイジンさんは困るでしょ?」
「「傀儡でこれだけチカラを出せるのだ……このまま「実行」してもらうかもしれないが、どちらにしてもまだ「揃っていない」のだ……だが「エドル」が何か勘づいた可能性がある、エリの警護に美々とグリムだ!いいか?」
「もちろんよ!」
「まかせろ!」
「レイジン……オレの責任だ……オレにエリを守らせてくれ」
「宗……スカイくん!」
「いや、スカイは俺とレイと行動してもらう!」
「――!しかし……」
エリはスカイがそう言ってくれて嬉しそうだったがレイジンの答えは却下だった
レイジンがスカイに求めるものは別にある
「スカイ、「エドル・ブリーチ」を討ちに行くぞ!」
「「「――!」」」
「本気か?今、奴は「ゼグ獣王国」に向かっているんじゃ……」
「それが好気だ!連れている兵士も全員「アース人」だ、お前でなければ勝てない!「新型トリッパー」は「レベル上限解放」という特殊なチカラを持っている、美々とグリムでは危険だ」
美々とグリムは「夜叉・グレイジュ」に完敗したためレイジンの言葉に口を挟めないでいる
「「インディゴ・ヴェイル」はどうする?エリが襲われたら……」
「あーしらじゃ信用出来ない?」
「スカイ!オレはもう負けね〜!」
美々とグリムはスカイに借りを返したい、自分達のチカラを信じて欲しい、そんな思いでスカイに言う
「……わかった!信じるよ」
二人の思いを汲だスカイは納得する
「「インディゴ・ヴェイル」は街では「武装具」の本領は発揮出来ない……なぜならこの国自体を滅ぼしてしまうからだ、だから街からでなければ大丈夫だろう」
レイジンはそう分析する
「待ってるわよスカイ!」
「テメ〜なら倒せる!」
「宗……スカイくん……わたし……」
エリがモジモジとしていると、スカイはエリの頭にそっと手を乗せる
「心配するな……帰ったらまた「アース料理」を作ってくれ」
「――はっ!……はひ……はい!」
「……そういうとこよ……まったく!」
「ちぃ!」
スカイは三人と別れレイジンと行動する
「ゼグ獣王国」に向かうのはスカイ、レイジン、そしてレイの三人
帝国にはエリ、美々とグリムが残る
この件は帝国には内密で行うことなのですぐに出発する事になる
レイにラーダーを準備してもらっていると言う事で早速スカイはレイジンとともにレイのもとへ向かった




