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〜夜叉・グレイジュ〜

「よ〜し!蹴散(けち)てやるぜ〜!」

 

ほとばしる薄い緑色の稲光(いなびかり)とともに「武装具」を発動する!

「グングニル!手加減しね〜ぞ!」

 魔力をグングニルに収束して回す速度は常人(じょうじん)では目視出来ない!


疾風怒濤(しっぷうどとう)!」

 グングニルの特性である百パーセントの「必中」を回転させて放つ!

 鬼族や魔獣を蹴散らしていく!


「ゼタアースソーン!」

 地面から「土の(いばら)」が魔獣や魔物を串刺しにしていく

 イバラで動きを封じた鬼族へ


「潰れなさい!ゼタアースクラスター!」

 地面が砕け巨大な隕石をぶつける!


 魔将校二人の攻撃はその場の地形をも変えてしまうほど凄まじい

 美々は魔法だけでも十分「魔将校七席」を手に入れている、さらにこの「武装具」


 薄い赤色の稲光(いなびかり)が「武装具」を呼ぶ

「ミョルニル!」


 美々は浮遊魔法で空中からの攻撃


「トランスミッション!」

 大出力の重力の波が一帯(いったい)を伝って広範囲を押し潰す!

 怒濤(どとう)の攻撃に拠点はあっという間に壊滅状態


スカイとエリは村の周りの魔獣の処理と「安全確保」だ

 しかもスカイはエリにも小型の光のドームを付与している

 会話は「脳内チャット」で行う、エリは村には()れていない自分のそばに置いている


 スカイの中の優先順位は「エリを無事に帰還させる事」なのだ

 「トーマ」のように全てを助ける動きではなく、「スカイ」は優しさの中に冷酷に優先順位をつけている、スカイは何故か無自覚にそうなってしまっていた


「デュランダル!」

 スカイは即座に武装具を解放して体中に魔力を流す!

 戦いはブラウン工房の地下を攻略した時に体が覚えていることに気付いた

 何かの意思を感じるように体が動く!


「ビブラシオン・スラッシュ!」

 音波の振動と斬撃が魔獣を蹴散(けち)らす!

 ――これが宗谷斗真の意思なのか……はっきりいって誰にも負ける気がしない――


「アゥフ」の覚醒状態に「神妙(しんみょう)のブラッドスペル」という「チート状態」のスカイ


「クレアーレグローブ」は守りに使ってはいるが「デュランダル」がある

 あの「神々の戦い」を経験した「身体(からだ)」にはこの程度の敵はまったく相手にならない


――宗谷くん騎士様だ!やばい!カッコいい!キャ〜!➖サトエリ……聞こえてるわよ……➖ちっきしょ〜!オレのも見ろ〜!➖……あ……チャット中……忘れてた……恥ずかしい……ごめんね➖エリ!よそ見するな!こっちに来い!➖――!キャ〜!肩〜くいっ!➖チキショ〜!➖……アンタそういうとこよ!➖いや、危ないから……➖……へへ……――


「やってくれたな下等種族ども!」


 凄まじい波動と魔力に大地が揺れる!


 体長三メートル以上はあろうかという巨大な体躯(たいく)

 

 これでもかというほどの筋肉に覆われて、額には二本の角、口からも牙が生えている

 手には金棒を持っている


「コイツね!……なんかヤバそう!」


 ――美々!重力で抑えてオレとグリムの到着を待て!➖そうね!➖オレが行くまでテメ〜美々死ぬなよ〜➖だったら早く来なさい!――


「魔法使いか?……俺は「夜叉(やしゃ)・グレイジュ」!いざ!」


 グレイジュが地面を蹴った瞬間に浮遊している美々の場所まで現れる!


「――ちっ!グラビティサージ!」

 「武装具(ぶそうぐ)ミョルニル」による重力の波動攻撃がグレイジュを地面に押し潰す!


「ぬぅ!ぐっ!」

 グレイジュは押し潰された地面の中央で膝もつかず重力に耐えている


「ハァァ!ゼタアースクラスター!」

 美々はミョルニルの使用中に極大魔法を放ちグレイジュに追い打ちをかける!


「オォォ!ハァァァ!」

 グレイジュは凄まじい波動を放ち重力の波動を打ち消し、クラスターを金棒で打ち砕いた!


「ハァ?なにそれ!?」


「ふん!なかなかやりおる!俺の嫁にしてやってもよいぞ!」

「バカじゃない!アンタみたいな筋肉バカ死んでもイヤよ!」

「では死ね!金砕棒(かなさいぼう)解放!」

グレイジュの金棒からほとばしる魔力が稲光を放ち輝く!


「武装具!如意金箍棒(にょいきんこぼう)


「――え?」


グレイジュが無造作に振る!


 あばらがへし折れる音とともに吹き飛ぶ美々!

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