〜優しいキス〜
お昼は出店で買った物を景色がいい場所で食べたいとアンバーが言うので、帝都の灯台まで登る
「すご〜い!全部見えるよ〜スカイ!」
「ホントだ〜あっ!あっちが貧民街だ!」
「わ〜気持ちいい〜!」
二人は寄り添うように座って昼食を食べ、食べ終わっても景色を見ながら座ってまた寄り添う
「お父さん、これで少しは良くなるといいね」
「……うん……わたしね……お父さんが元気になったら……連れて行きたいとこがあるんだ!」
「そうなんだ!どこ?」
「ここから見えるよ!……あそこ!街を出てすぐ!」
「へ〜何があるの?」
「お父さんがお母さんにプロポーズした場所!」
「――プロポーズ!?」
「うん、ラビスで一番大きな滝があるの!綺麗だよ」
「そっか〜俺も一緒に行っていい?」
「ふふふ、もちろん!」
「アンバー……「あの時」俺のこと助けてくれてありがとう」
「スカイ……わたしね!スカイに出会えて良かった」
「こんな何もない俺だけど……ずっとそばに居ていいかな……」
「……スカイ……どこにも行かないで」
「行かないよ……君のことが好きだから」
「わたしも……大好き……」
誰もいない灯台の上で二人は優しいキスをした
夕方になり最後は帝都のディナーでもと思ったスカイだが、アンバーが「今日はわたしが作るから」と言うので食材を買うために食材店に行く
夫婦のように買い出しをする二人、帝都の食材店にはいろいろな珍しい物も置いてるので女性は特に気分があがるようだ
「え〜迷うな〜何にしよう?」
「アンバー楽しそうだね!」
「うん!わたし今日が一番幸せな日!あ〜ずっとこんな日が続けばな〜」
「頑張るよ!続くように」
「……うん」
想いを伝え合った二人は積極的に将来について話すことに抵抗が無くなった
「っていうかさ〜あーしが作れる「アース料理」ってあんの?」
「いっぱいあるよ!美々は器用だし……頭いいし、可愛いいし、スタイルいいし、おしゃれだし、わたしに無いもの全部持ってるし…………なんかツラくなってきた……こんな完璧超人が友達なんて……」
「ハァ?サトエリだって可愛いいじゃん!バカじゃない?」
「……う……これは世を忍ぶ仮の姿……ホントのわたしは……あれ?あの子って……」
「んっ?どした?サトエリ」
「……ううん……見間違い!……知ってる人かと思って ……でも違った!さあ、買い物しよ!グリムくん待ってるし」
「はぁぁ?なんでアイツのために早く帰んのよ!待たせとけばいいのよ!」
「ひどいよ〜美々〜たまにはグリムくんに優しくしてあげてよ〜」
「調子に乗るからいいのよアイツは……」
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