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嵐の前の静けさ

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 私が、綾香の告白について、返事をどうしようかと右手で頭の後頭部を触っていた頃、突如として、黒色の着物の服を着た男性と花柄の着物の服を着た女の子が、まるで忍者のように天童家へと忍び込むのを目撃した。


 なぜ、うつつを抜かしていた私が、気づけたのかといえば…彼女達の発する音だった。


 テレレレーテッテレーテッテレーテッテッテレレレー


…ねぇ、あれ絶対、遊助さんと沙織だよね?


「…念仏の遊、気配ターゲットに気取られるんじゃねぇ」


鋳掛屋いかけやの沙織、誰に言うてやがるっ!」


 …え?なにこのゲームの世界にも、流行ってるのかな?てか、地味に口調まで似せなくて良いからね?


 このままでは、天童家夫娘を花見家の夫娘が、お仕置きと称して、暗殺を試みそうだったので、私は2人を聖剣の鞘で叩いて、引きずりながら花見家へと連行する。


◆◇◆◇


「あの、沙織のお母様…本当に申し訳ございません。この御二人を預かっていただけると助かります」


「あらあら、それよりも…紗夜ちゃん…そろそろ私の事も、『詩織義母様』と呼んでくださらないかしら?」


——え?なにその眼力…表情は、笑ってるのに、眼は笑っていない


「この2人がこんなお馬鹿なことやったのにも…一応理由があるのよ?それはあなた、天童家のご息女に、交際申し込まれたんでしょ?」


——何でバレて…


「まぁまぁ、言い訳は、()()()()()()()聞きますから、別に貴方を沙織にだけ拘束させる気はないのよ〜。ただ、そろそろ一緒に住んでもいい頃、なんじゃないかしらってね…?」


——これは、暗に複数の女の子との交際は、仕方ないけど、その分、沙織を全てにおいて優遇しろって事だろうか…?7歳で同棲は如何なものかと…うん。


「僕のオリジナル魔法も紗夜ちゃんが、強くなりすぎて、効果なくなっちゃったからね」


 肩をすくめて答える遊助さんに、そーだそーだと言わんばかりに、親を応援する沙織…。まぁ遊助さんのは、薄々勘いてたから、別に良いのだが…。


「後、紗夜ちゃん、綾香ちゃんとは付き合っても良いよ。ってか()()()()()()()()


 沙織は、ムスッとしたものの、遊助さんが、沙織の耳にこそこそ話をして、仕方ないと言わんばかりに、彼女は綾香の事を受け止めたらしい。


()()()()()()、やっぱり、あの犬()()なら許すわ。本当は許したくなんてないけど…お父様の意見も一理あるから、仕方ない…」


——私の意思なし!?


 これが、尻に敷かれる男なのかもしれない…。だが、それでも言いたい。


 私が、なにをしたっていうのオオォォォォォォォォォ


◆◇◆◇


「そうか…どうやら、高槻紗夜が覚醒したのは、()()らしいな。まぁ、どこかの()()()()()()()()何だろうけど」


「キャハ…♡そんなに見つめられるとぬ、濡れるわぁ//」


「あのアホは放っておいて…キング様…あれを相手にするとなると我々では…」


「そうだな…悪魔十柱カオステンナイト が全員いてやっと戦えるレベルだな」


 キングと呼ばれた者は、ワインを片手に、フルーツを摘む。彼の部下?であろうメイド姿のサキュバス5人が彼のあちらこちらへと奉仕をしている。


()()()()()()()を使うとするか」


「「「キング様!?」」」


「まぁ、お前達が、人間を嫌悪している俺様が人間を利用する事に、驚くのも無理はない…が、武で示すとなると、少々骨が、折れるからな…あいつに恨みを持つであろう()()()()()()()()()を使い潰すだけさ」


 悔しそうにする悪魔十柱カオステンナイトを横目にしながら、キングは、意地悪な笑みを浮かべる。


——高槻紗夜は、精神的に追い詰めれば、良いだけだ。


 彼は、心の中で歓喜していた。


——それもそのはず、キングと呼ばれる男が、送り込んだであろうたった1匹の、雑魚のおかげで、高槻紗夜ライバル情報データをいくつも彼は、知る事ができたのだから…それに付け加え、彼には、()()情報データを得る手段がある——


——攻略情報保有者ゲームプレイヤーってだけで俺様から、大事な物を守り切れると思わない事だな。



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