強くなりました?
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ダンダラーベアの爪が、高槻紗夜の眉寸前にまで来ていた土壇場でも、魔法に目覚めた彼女は、それでも、頭を悩ませていた。
なぜならば、魔法がどのくらいの速さで発動されるのかが分からないからだ。
だから、最も効果がある魔法を選ばなければいけない。
——選択をミスれば、せっかく目覚めたのに、死ぬっ!!
故に、俺は慎重に選択しなければならない。
「雷魔法 サンダー」
強い魔法を覚えたから、それを打てば、勝てる。そんな甘い世界ではない。
俺の予想通り、雷が手から即座に出た。
——なんとか間に合っ…てはいなかった。
どうやら相打ち…いや、この場合は、爪が掠っただけで済んだのだから命があるだけマシだろう。
しかし、7歳児である俺の身体は、既に満身創痍の状態であるのに対して、ダンダラーベアにとっては、少し痺れた程度だ。
視界がぼやける。
まずい。
この身体の調子だと…次は、掠りさえすれば、死んでしまう。
だから、賭けに出る事にする。
俺は、パタンとその場で倒れる。
この時、呼吸をせずに鳴りを潜める。
勝ちを確信したダンダラーベアが、喜びの咆哮を上げこちらにゆっくりと、近づいてくる。
——待っていたよ
『炎魔法 爆炎業火』
心の中で静かに、魔法を唱え、近づくにつれ、俺の手に高熱のエネルギーが徐々に、溜まっていくのを感じる。
こういう言葉をご存知だろうか?
『敵が最も油断するのは、勝ちを確信した時だ』と某アニメセリフの名言だ。それは言葉の通りの意味だ。
——いつまで捕食者の側にいるつもりだ?
エネルギーが、徐々に大きくなり、隠せるような状態ではなくなったため、少し早いかもしれないが、倒れたまま、ゆっくり、近づいてくる奴に、腹の底から声を出しながら、己の全てを賭けて、撃ち放つ。
「いっけえええええええええええええええ」
「ガヴ!?ガァァァァァァ」
奴は、爆炎業火を受け止めようと咆哮をしながら、必死に抵抗を試みる。
俺は、その様子を傍目に今度こそ、意識を失い地面へと倒れ込んでしまった。
◆◇◆◇
目が覚めた。
どうやら生き残る事ができたらしい。
しかし、依然として身体が悲鳴を上げている。
当然、起き上がって、「さぁ、すぐに頂上へ」と移動することは叶わない。
——取得したスキルや確認でもするか
俺は、最も気になっていたオリジナル魔法のゲーム代行者を調べようとすると…
『ゲーム代行者:イレギュラーであるが故に、常時行使が可能。心の中で、ステータスオープンと唱えることで、自身や相手のステータスを閲覧可能とする。ただし、自分より強い相手のステータスの閲覧は不可能である』
丁寧に教えてくれた…
レベルアップの概念がない世界でも、相手のステータスを確認できるのはアドバンテージだ。
これは、俺が、異世界憑依者だから取得できたスキルだな。
試しに『ステータス』と念じてみる。
◆◇◆◇
高槻紗夜
Hp10/300
Mp500/10000
状態(疲弊)
称号 聖剣の担い手:聖剣候補者である。聖剣の所までたどり着けば、所有者になる資格があると認められる。
◆◇◆◇
随分と簡易的だな…。俺としては、スキルをずらずら並べまくるより、分かりやすくていいか。
その後も、他の取得した魔法を調べる。
◆◇◆◇
調べてみた結果、全体的にこんな感じだ。
超級魔法はMPを9000で発動時間が10秒
上級魔法はMP4000で発動時間ぎ5秒
中級魔法はMP1000で発動時間が3秒
初級魔法はMP500で発動時間が1秒
◆◇◆◇
本来『恋愛ラブ魔スター』の設定は、俺の知識が、間違えていなければ、全世界の人々は、必ず5大属性のうちの1属性以上が上級魔法以上に扱えるようになっていたはずだ。
もちろん、努力次第では、他の属性も扱えたはずだが、中級止まりである。
その事を踏まえると…流石メインヒロインの性能である。大いに恵まれている。聖スタレチア学院だと生活魔法…全員が、覚えられる中級程度までしか教えてくれない。
しかし、俺の命を賭けたやり方は、己の生涯の魔法の取得の限界まで一気に魔法を獲得できた訳だから充分邪道だと言える。
今日は、ゆっくり寝て休んだ後、明日で頂上まで登り切ってノルダーム遺跡へ突入だっ!!




