諦めてなるものかっ
いいね、ブクマ、感想ください…!!!ルピの振り付けミス申し訳ございませんでしたぁ!!!!
高槻紗夜は、ベルンの街から歩き続けて、レーライ山の麓まで来ていた。
手元には、遊助さんが置いてくれたメモ帳と地図がある。
レーライ山での警戒すべき対象を知る必要がある。
ページをぱらぱらとめくり、該当する項目を探す。
捲った4ページ目にそれは、書かれていた。
「魔獣…テッドリーウルフ、ダンダラーベアか…」
レーライ山の情報は俺の知識にない。
しかし、そんな俺にでも、最低限のことは、わかる。
まず、魔獣とは獣とは、似ていても、実情は、物凄く異なると言うことだ。
獣は、物理攻撃を主体にするのに対して、魔獣は魔法攻撃を主体にしながら、物理攻撃も行う。
極端な話になるかもしれないが…獣ならば、子供でも魔法を使う事ができれば、撃退することも可能なのだ。
しかし、魔獣の場合は、魔法が使えて、初めて、彼らの土俵に入る事ができる。
話を戻そうか。
できるだけ魔獣に、遭遇しないような進行路を使う必要性がある。
俺は安全確保のためにも、最短距離ではなく、出来るだけ遠回りを選んだ。
体感として3時間程歩いた頃だろうか?
その先に、俺をまるで値踏みするかのような視線を送るような視線を感じた。
俺は、慌てて後ろを振り返る。
そこには、紫色の禍々しいオーラを醸している魔獣に該当するダンダラーベアがいた。
背後からの奇襲を受けずに、気付けただけ儲け物だろう。
しかし、当の俺にとっては、一難去ってまた一難だ。
俺は、ダンダラーベアの動きをよく見るために、前屈みの姿勢に移行する。
ダンダラーベアは、俺の体勢に疑問を持ちながらも、こちらに向かって、突進をしてきた。
俺は、それを右に飛ぶ事で回避する事に成功する。
しかし、それも束の間、今度は、地面から、固形物にした岩が次々と俺へめがけて飛んでくる。
——これが奴の魔法なの??
少なくとも俺の知ってる魔法ではない。
種族特有…?なのか?オリジナル?分からない。今はそんなことを考えている場合でもないっ!!
当然、奴からすれば、魔法を持っていない俺では、相手にはならないわけだろう。
こちらがギリギリで死なないような勢いで調整してきている。
——撤退するにも、後ろから強襲した時点でその退路は絶たれている。
俺を痛めつけるのに飽きたのかダンダラーベアが、こちらに容赦なく、今度は、爪の攻撃を繰り出す。
そんなものをもろに食らえば、どうなるかはわかっているから、ギリギリのところで右に避ける。
しかし、利き手の右に避け続けたせいか、やがて、大樹の所まで追い詰められることとなる。
「まずい」
ダンダラーベアが理性などあるはずもなく、俺にとどめだと言わんばかりに、鋭利な爪が降り注ごうとしていた。
ここまでなのか…
——諦めるなっ!!!
誰かの声が聞こえてくる。
『さーや大好きっ』
『必ず戻ります!!!もし、戻った時は、貴方の大事な娘さんを私にください!!!幸せにします!!!』
それと同時にあの時の光景が脳裏に浮かぶ…
諦めてなるものかっ!!!
ダンダラーベアの爪を全力で行ける所まで下に屈むことで避けることに成功する。
そして、次に飛んでくる岩の塊に直撃するものの頭などを守ることに成功した。
「もう…諦める事を諦める」
身体中には、岩でできた打撲などが出きて、立つのもやっとの状態だ。
「ハァァァァァァ」
お腹の底から声を出して、それでも精一杯の威嚇をする。
そんな威嚇も通じず、無慈悲にダンダラーベアは最後だと言わんばかりに爪を再度振りかざそうとする。
最後まで諦めないぞと爪を目で必死に追う。
その時だった…
『魔法の会得おめでとうございます』
この声は…何?
◆◇◆◇
『炎魔法(超級)爆炎業火を取得しました
(上級)不死鳥の涙を取得しました
(中級)ファイアウォールを取得しました
(下級)フレイムを取得しました』
『水魔法(超級)激流王を取得しました
(上級)水宴時間を取得しました
(中級)ウォーターを取得しました
(下級)雨乞いを取得しました』
『雷魔法(上級)雷電極弾を取得しました
(中級)雷嵐を取得しました
(下級)サンダーを取得しました』
『オリジナル魔法 ゲーム代行者を取得しました』
『称号 聖剣の担い手を取得しました』
◆◇◆◇
これが邪道だったのか…
条件は死に直面しても、最後まで、決して諦めずにもがこうとする事
そりゃ…これをメインヒロインにさせるには、主人公が極限にまで嫌われている可能性がありそうだ。
先程まで止まっていた時間が、動き出した。
——お前の攻撃が先か
——俺の魔法が発動するのが先か
さぁ、決着をつけようじゃないか




