74/79
③幸せとは
おめが、さぢよが、いままでろ、どったへずねえ生活ば、くぐり抜げ、切り抜げすて生きちゃあが、ご存ず? さぢよだっきゃ、もう、おどなよ。子供でねえ。ほって置いでもけねじゃ。
わーだって、はずめは、あの子さけたくそわりい。女優だら、なんなんず、と思っちゃあ。やっぱす、おめとでごで、国さ帰るのが、一ばんあずますど思っちゃあ。
すたばって、それは、わの間違え。だども、さぢよが国さ帰っで、都合いんは、それは、わーだぢだんず。
あの子は、なんも仕合せでね。おめもそんだ。やっぱす、どっが、なまずりいんだ。よくがいで、よぐだがれ、我利我利、気持のどごがさ、しっかど在るんだ。
おめが勝手に責任感ずで、そすて、きまげで、へすねくで、こんどは誰が、遠いとこさ居るふとさ、その責任、しょらせで、自身すずす顔っこすてえお心だべさ。んだべ。」
しゃべりながら、そえでもうすけねぐ、高須の片手ばそっど握づで、顔色ばめで、「めぐせえじゃ、わあ、失礼なごどばすしゃべってろ。」




