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⑭舞台
初日、はだすて成功だ。二日目、高野幸代は、もはや、日本的な女優さなっだ。三日目、けつめぐ。青年、高須隆哉の舌打が、高野幸代の完璧な演技さ、小せえ深え蹉跌ばけだ。
高須隆哉が楽屋さはっだとぎ、ちょんど一幕目がしまっで、さぢよは、楽屋で大勢のふとさかもられでねまっで、大口あいで笑っちゃあ。煙草のげむが濛々ど部屋さこもっで、誰が一ごどしゃべれば、どばど大勢のふとの笑いの浪が起きで、あずましい風景だ。高須は、その入口さたたづむ。
さぢよは、高須さ気づかねえで、まんだ演技直後の興奮がらさめねんたで、天井みでヒステリツクな金切声叫んでにたじっちゃあ。
「わんか、な、めぐせもなんも。」




