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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
光を浴びて
63/79

⑦見たくない、帰れ。

 十時に三木が、酔っでけえっだ。久留米絣()、白っぺえ(/\)ごわごわす袴()はいで、明治維新の書生だんた( ̄\)のっづ(_/)()茶の間()はっで、なんも(_/)ゃべら(/\)ねえで、長火鉢の奥()(ねま)ちゃあ()老母(ばっちゃ)()蹴飛ばすがどのけで、自分(わあ)がその跡さどがら()(ねま)っで、袴の紐()ほどいてろ、


(なん)すにきた」


(ねま)っだまま袴()脱いでそれば老母(ばっちゃ)()なげで、


「ああ、()ちゃ()おめさ(/\)わんが( ̄\)二階()行ってけれ()わっ(_)きゃ()、この(わらす)()っこ(_/)あるはんで()。」


 二人ばすさ(/\)なるど()、さぢよは、


「自惚れんなじゃ()まねべ()わー()、仕事の相談()来たんだ。」


「かえれ。」()さいんどきの歴史的さんは、どごが憂欝(むっつど)すて、むん(_)ずがす(/\)


「御気嫌、いぐね(_/)えな()。」さぢよは、つけら(_/)っどす(\/)。「わー()、数枝のアパートがら逃げで来たはんで()。」


「あら、んだが(/\)。」三木はつぎね。がぶがぶ番茶()呑んでら()


わー(_)、働ぐ。」そうしゃべっ(/\)て、自分(わあ)さも()意外な、涙っこ(_/)あふれで落ぢで、そのまま、めそめそ泣いでまっだ()

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