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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
光を浴びて
61/79

⑤心優しい人

嘘、とはっき(_/)()知っちゃあ()ばって()、汽車()乗り、馬車さも()乗り、雪道()あさいで、わだち(/\)親子三人、信濃の奥まで、まわったん(/\)ず。いま、()い出すても、へずね(\/)えな。


信濃の山奥の温泉()宿っこ(_/)とって、そっが(_/)まるっ(_/)()一年、あの(わらし)は、降っても照っでも(とっちゃ)さかで(/\)で山()あさい(/ ̄)でろ()日っこ(_/)暮れで宿()、父のしゃべる(/\)んず、それ()芝居ど()えねほど、ねぱり()(づえ)く、ふたりで(なん)だが(かんげ)えで、話っこ(_/)すで、あすはけね(/\)じゃ、あすたはけねべ()どちさ(_/)も元気っこつけで、そすて寝で、まだ朝(はえ)ぐ、山()出かけで、どこらかしこ(とっちゃ)()()っぱらされで、どん()ばち()しかへ()られで、なんだばって()むった(_/)()(ふけ)ぐこまっで、こえで()帰ってきだ。


(なん)もがも、朝太郎のおがげだ。(とっちゃ)は、山宿で一年、けっぱ(_/)れる日()つんづけれで、かっ()ちゃ()が、子供(わらし)()も、おごろぐもえふり(_/)こいで()めぐせ()()せねであずますくな死んだんず()



ええ、信濃の、その山宿で死んだんだ。わの()山は見込みある、どだべ(/\)か、身代二十倍()なんだ、と威張(いが)っで、死んでまっだ( ̄\)。めえがら、心臓、ずんぶ(/\)いぐね(_/)がっだ。木枯(こがら)すのおっか(_/)ねぐ()(つえ)え朝だ。めぐせ()話だ。したか(/\)ら、あの(わらす)()どごろあんべ(_/)

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