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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
光を浴びて
60/79

④孝行者

そんどぎ、朝太郎は(えれ)かっだ。


すぐに東京がらはっけ(_/)()たんげ(/\)うれす()ふりっ(/\)こすで、()ちゃ()そった(_/)い山()持ってんだば()なすて()わーさ(_/)いままで隠しちゃんず( ̄\)そった(_/)い事あるんだば()わっ(_)きゃ()、学校なんか、くそ()これ()だじゃ(/\)いがら()学校()おがせでけれ()こった(_/)えば()、売りどばすて、こっか(_/)はけで(/\)、その山の金鉱すらべ(/\)さこ()


と、もう(とっちゃ)の手()ふぱる(/\)ようにすてばしら()いで、だばっ(/\)て、わさは()こそら(_/)()ものがげ()()ばって、()ちゃ()いが()()ちゃ()は、わんか( ̄\)かねん(/\)だはん(/\)で、おぢでまった()ふとさ(/\)、めぐせく(/\)ばまね(/\)べ、とわさ(\/)ぎっつ(_/)()叱った。


わも()、そうしゃべられ(/\)で、はずめで、んだ()べし()と気づいで、めぐせえ(/\)じゃ、わの(わらし)だばっ(/\)て、両手っこ()合せで拝みてえほどだ。




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