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⑥女は生きた
その夜、二人は、帝国ホテルの部屋で、薬品ばのんだ。二人、までえにソファさ並んで坐ったまま、しゃっけぐなった。深夜、中年の給仕人、それば見つけた。わかっちゃあはんで。落ちついで、その部屋がら忍び出て、そっと支配人ばゆり起すた。すべで、静粛にやられだ。ホテル全部、朝までなもねく眠ってらった。須々木乙彦は、完全に、こと切れちゃあ。
女は、生ぎだ。
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これで 太宰治 火の鳥 第一章がお終いです。
まだ中身を読まないままに翻訳を進めているので、僕も今後の展開をわかっていません。
ですけど予想では、題名が”火の鳥”なので、つまりは不死鳥ですよ。
女は生きたわけです。そして女優の高野幸代になるのでしょう。
どのように道を駆けあがっていくかは、今後のお楽しみ♪