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③もう無理で
そうなっで、まんだえふりこいで、なあに、わさは、内緒でかくしちゃあ山っこある。金の出る山ふとづ持ってらろ、とまるっど、子供だんた、けらすぐね嘘ばしゃべっで、男は、へずねもんだ、ずんぶ連えで来だ婆さも、何がどへずねぐえふりこかねばまいねはんで、わたぢさ、たんげみっつどずっどその金の山のごど真顔さなっで教へる。
嘘どわかってるとこで、聞いっちゃあど、めぐせやら、ほいどだがれ、びっつどしてらが、涙っこ出でわやっだ。
父は、わだち、あます身ば入れで聞いでねのさ感附いで、たんげ、むぎさなっで、こまけく、ほんとだんた、地図だが何やらがっぱ出すて、みっつどひそひそしかへで、とうとう、こぃがら皆でその山さかででけねが、とまでしゃべってろ、こぃには、わだす、わやってまっだ。
まぢのふとさ見さかいねぐつかめで来では、その金山のごどしゃべって、わはめぐせく死ぬるんた。まぢのふとたぢの笑い草さなるす、朝太郎は、そのごろまだ東京の大学さはっだばすだったばって、わは、あますわやっで、朝太郎さ手紙で事情全部ばしかへでまったじゃ。




